特許
J-GLOBAL ID:200903050191763974

真空倍力装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 加藤 朝道
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-206631
公開番号(公開出願番号):特開平9-030402
出願日: 1995年07月20日
公開日(公表日): 1997年02月04日
要約:
【要約】【課題】操作者の意思を遅延無く検出して、この検出に基づいて大気弁要素を移動するソレノイドへの通電タイミング等を適正化すると共に、装置全体がコンパクトにまとめられる真空倍力装置を提供する。【解決手段】入力ロッドをピストンとして密閉されたシリンダ室を備えるシリンダと、シリンダ内外を連通し該ピストンの該シリンダに対するストローク速度に応じてシリンダ室内の流体を室外に排出可能に形成されたオリフィスを備えた作動ピストンにより、入力ロッドの移動速度を検出する真空倍力装置である。
請求項(抜粋):
(a)ハウジング内を移動可能に設置され該ハウジング内を定圧室と変圧室とに区画する可動壁と、該可動壁に連結されるパワーピストンと、該パワーピストン内に摺動可能に嵌合された伝達部材と、該伝達部材に連結されブレーキ操作によって軸方向に移動可能な入力ロッドと、前記伝達部材と係合して前記伝達部材の移動によって軸方向に移動可能なバルブプランジャ部材と、前記バルブプランジャ部材と係合する第1状態と非係合となる第2状態とを採ることにより選択的に前記変圧室を前記定圧室又は大気に連通させるコントロールバルブと、電力源に接続され電力の供給を受けて前記バルブプランジャ部材を作動させるソレノイドと、前記ソレノイドを駆動するソレノイド駆動回路とを有する真空倍力装置であって、(b)前記入力ロッドが貫通して該入力ロッドのフランジ部をピストンとして密閉されたシリンダ室を備えるシリンダと、該シリンダ内外を連通し該ピストンの該シリンダに対するストローク速度に応じて該シリンダ室内の流体を室外に排出可能に形成されるオリフィスと、を備え、前記パワーピストンの入力側内部に配された作動ピストンと、(c)前記作動ピストンの軸方向相対移動の有無を検出する第1の検出部と、を有し、(d)前記ソレノイド駆動回路は、前記第1の検出部から出力される切換信号を入力として、少なくとも該第1の検出部の出力信号に応じてソレノイドを励磁するものであり、(e)前記入力ロッドの真空倍力装置の出力側への移動速度が所定値以上の場合、 前記入力ロッドが前記出力側に移動することにより、前記作動ピストンは前記シリンダ室内の流体の圧力を介して該出力側に付勢されて、該出力側に移動すると共に、前記第1の検出部は前記作動ピストンの相対的移動を検出し、(f)該移動速度が所定値未満の場合、前記入力ロッドの前記出力側への移動に伴い前記シリンダ室内の流体は前記オリフィスを介して該シリンダ室外に排出されて、前記入力ロッドのフランジ部からなる前記ピストンは該シリンダ室の底面に向かってストロークすることにより、前記作動ピストンと前記パワーピストンとの間の初期状態が維持されること、を特徴とする真空倍力装置。

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