特許
J-GLOBAL ID:200903050210628617

高圧継手およびその取付け装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 江崎 光史 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-009953
公開番号(公開出願番号):特開平7-071672
出願日: 1991年01月30日
公開日(公表日): 1995年03月17日
要約:
【要約】【目的】 非常に高い圧力に耐えることができ、寿命が長く、同時に質の高い材料から機械加工により比較的に経済的に製作することができる高圧継手を提供することである。【構成】 高圧継手はニップル構造体10とスリーブ状部材30を備えている。ニップル構造体10のニップル部分は丸められた外側環状隆起部を備えている。スリーブ状部材は周方向に延びる丸められた内側の溝を備えている。ニップル構造体10の主部分は少なくとも一つの鋭利なエッジ付段部を備えている。スリーブ状部材30はニップル構造体10と共に、ニップル構造体に組み付けられるときにホース40を収容する空間を形成する。スリーブ状部材30の自由端をニップル構造体10の周溝の中に圧延またはかしめることによって、スリーブ状部材がニップル構造体に固定される。
請求項(抜粋):
【請求項01】 ニップル構造体(10)とスリーブ状部材(30)を備えた、締付け固定されるホース状物体のための高圧継手において、ニップル構造体(10)が主部分(11)、この主部分からニップル構造体の軸方向片方へ延びる連結ニップル部分(12,12′)、および主部分(11)からニップル構造体の軸方向他方へ延びるニップル部分(13)を含み、このニップル部分(13)が間隔をおいて設けられかつ周方向に延びる隆起部(18)を備え、この隆起部の外面(19)が丸められ、主部分(11)がカラー部分(20)を備え、このカラー部分がそれと周方向溝(23)の間に形成された少なくとも一つの鋭利エッジ付段部(22)を備え、ニップル部分(13)から軸方向片方へ見たとき、周方向溝(23)がヘッド部分(24)に隣接し、ニップル部分(13)がテーパ部分(14)によってカラー部分(20)に連結され、主部分(11)と、連結部分(12,12′)の少なくとも一部が、ほぼ一定の第1の直径(d1 )の軸方向穴(15)を有し、ニップル部分(13)が第1の直径(d1 )よりも小さなほぼ一定の第2の直径(d2 )の軸方向穴(17)を有し、この穴がテーパ部分(14)のテーパ穴(16)を介して第1の直径の軸方向穴に接続し、テーパ部分(14)が周方向に延びる隆起部の間の領域内におけるニップル部分(13)の普通の厚さとほぼ同じ厚さを有し、ニップル部分のテーパ穴(16)がカラー部分(20)の下方において最大でも少しの距離だけ延び、カラー部分(20)がヘッド部分(24)の外形寸法よりも小さな外形寸法を有し、スリーブ状部材(30)が、ニップル構造体に組み立てられるときにホース状物体(40)を収容する空間を形成するために、ニップル構造体(10)と協働し、スリーブ状部材(30)がほぼ円筒状の外面(d5 )を有し、かつ丸められた周方向内側溝(32)を有する主部分(31)を含み、この主部分がカラー部分(20)の外形寸法よりも小さな普通の内径(d6 )を有し、スリーブ状部材(30)の主部分(31)が軸方向片方において連結部分(36)に隣接し、軸方向他方において端部分(34)に隣接し、スリーブ状部材(30)の連結部分(36)が主部分(31)の普通の内径(d6 )よりも大きくかつカラー部分(20)の外形寸法よりも少なくともやや大きな内径(d9 )を有し、それによって連結部分がカラー部分に滑動嵌込み可能であり、スリーブ状部材(30)の自由端部分(34)が、少なくともスリーブ状部材(30)の連結部分(36)の内径(d9 )と同じ大きさの内径(d8 )を有することを特徴とする高圧継手。【請求項02】 スリーブ状部材(30)の連結部分(36)の自由端部をニップル構造体(10)の主部分(11)の周方向溝(23)内にかしめることにより、スリーブ状部材がニップル構造体(10)に予め組み立てられ、それによって鋭利エッジ付段部(22)が縁を曲げられた、スリーブ状部材(30)の連結部分(36)の自由端部に干渉し、スリーブ状部材(30)がニップル構造体(10)に固着および固定されていることを特徴とする請求項1の高圧継手。【請求項03】 ニップル部分(13)の自由端部が外側へ向かって拡がった端部分(25)を有し、この端部分の終端が丸められた端部(26)を形成していることを特徴とする請求項1または2の高圧継手。【請求項04】 ニップル構造体(10)の連結部分(12,12′)の普通の外形寸法が、カラー部分(20)の外形寸法よりも小さく、カラー部分(20)が円筒状外面を有し、ヘッド部分が工具との係合のための多角形外面を有することを特徴とする請求項1から3までのいずれか一つの高圧継手。【請求項05】 スリーブ状部材(30)の端部分(34)の自由端部が丸められた形(38)をしており、スリーブ状部材(30)の端部分(34)の自由端部の丸められた形が実際にはやや傾斜しているテーパ部(38)を備えていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか一つの高圧継手。【請求項06】 スリーブ状部材(30)の端部分(34)の内径(d7 )がスリーブ状部材(30)の連結部分(36)の内径(d9 )よりも大きく、スリーブ状部材(30)の主部分(31)の周方向溝(32)の横断面が部分円状の形をしており、周方向溝の最大直径(d8 )がスリーブ部材(30)の端部分(34)の内径(d7 )とスリーブ状部材(30)の連結部分(36)の内径(d9 )の間の範囲内にあることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一つの高圧継手。【請求項07】 普通の内径(d6 )を有する、スリーブ状部材(30)の主部分(31)が、テーパ部分(37,35)を介して、内径(d9 ,d7 )を有するスリーブ状部材の連結部分(36)と端部分(34)に接続していることを特徴とする請求項1から6までのいずれか一つの高圧継手。【請求項08】 ニップル構造体(10)とスリーブ状部材(30)の組み立て位置において、ニップル部分(13)の周方向に延びる隆起部(18)の山が少なくとも、スリーブ状部材(30)の主部分(31)の周方向に延びる溝(32)の谷と一致し、普通のニップル部分厚さ(d3 )を有する、隣の周方向に延びる隆起部(18)の間のニップル部分(13)の部分が少なくとも、普通の内径(d6 )を有する、スリーブ状部材(30)の主部分(31)の一部とほぼ一致するように、ニップル構造体とスリーブ状部材が採寸されていることを特徴とする請求項1から7までのいずれか一つの高圧継手。【請求項09】 カラー部分(20)がスリーブ状部材(30)を中央に位置決めするように、カラー部分(20)の軸方向の長さとその外形寸法が、スリーブ状部材の連結部分(36)の内側寸法(d9 )に関連して選定されていることを特徴とする請求項1から8までのいずれか一つの高圧継手。【請求項10】 ニップル構造体(10)とスリーブ状部材が円筒状在庫品から機械加工されていることを特徴とする請求項1から9までのいずれか一つの高圧継手。【請求項11】 ホース(41,42)に埋め込まれた少なくとも一つの補強層(43)を有する補強ホース(40,41,42,43)と、ニップル部分(13)を有するニップル構造体(10)とスリーブ状部材(30)を含む継手装置との間に、高圧連結部を作るための方法において、継手に連結されるホース自由端部から少なくとも予め定めた軸方向距離まで、外側ホース材料(41)が除去され、このようにして除去された自由端部が、軸方向に組み立てられたスリーブ状部材(30)と丸められた環状隆起部を有するニップル部分(13)の内側と外側の面の間に形成されて空間内に挿入され、予め定められた軸方向の距離が周方向の内側溝を備えたスリーブ状部材(30)の主部分(31)とほぼ一致し、そして、ニップル構造体(10)のニップル部分(13)が、ホースの内径よりも小さなその元の直径(d2 )から、少なくともホース(40)の内径近くまで膨張させられ、その後、スリーブ状部材(30)の主部分(31)の周方向溝(32)とニップル部分(13)の環状隆起部(18)との協働によって圧縮されたホースをしっかりと保持するように、スリーブ状部材(30)の円筒状外面(d5 )が均一に縮小されることを特徴とする方法。【請求項12】 露出した鋭利エッジ付段部(22)を含む、ニップル構造体(10)の主部分(11)に設けられた溝(23)中へ、ニップル構造体に面したスリーブ状部材(30)の端部(36)をかしめることにより、スリーブ状部材(30)がニップル構造体(10)に固着され、ニップル部分(13)の環状隆起部(18)の山と谷がスリーブ状部材(30)の主部分(31)の周方向溝(32)の谷と山にほぼ一致するように、ニップル構造体(10)とスリーブ状部材(30)が組み立てられることを特徴とする、請求項11記載の方法。【請求項13】 高圧継手がニップル構造体(10)と円筒形のスリーブ状部材(30)を含み、このニップル構造体が主部分(11)とニップル部分(13)を備え、ニップル部分の元の内径(d2 )が挿入されるホース状物体の内径よりも小さく、スリーブ状部材がホース状物体の外側に配置される、ホース状物体に高圧継手を組み立てるための機械において、機械が互いに固定されたフレーム(100,101,102a,102b,103,104)と、ダイス装置と、ラムキャップ装置(125)と、ラム圧を生じるよう操作可能なラム機構(146)と、ラムヘッド装置(135)と、往復スピンドル(150)とを含み、フレームが少なくとも一つの直立案内部材(105a,105b)を有し、ダイス装置がフレーム(104)に固定されたダイスホルダー(110)とこのダイスホルダー(110)に保持された成形ダイス(115)を備え、成形ダイス(115)が反対方向に傾斜した内側の第1と第2の面(119,120)を有し、ラムキャップ装置が案内部材(105a,105b)に滑動可能に取付けられ、かつニップル構造体(10)の主部分(11)に係合するよう操作可能であり、ラムヘッド装置がラム機構(146)によって選択的に下降または上昇するよう操作可能であり、かつその下降運動中ラムキャップ(125)に沿うよう操作可能であり、往復スピンドルがラムヘッド装置(135)に作用連結され、かつ少なくとも一つの膨張装置(151,152)を備え、ラムヘッド装置(135)によってラム機構(146)の強制的な下降運動中、スピンドル(150)がニップル部分(13)の内径を膨張させるよう操作可能であり、スリーブ状部材(30)が最初は成形ダイス(115)の内側へ傾斜した第1の面(119)に載り、ニップル部分(13)の内径の膨張がほぼ完了した後で、ラム機構(146)によりラムキャップ装置(125)に作用するラムヘッド装置(135)を介してスリーブ状部材(30)に力を連続的に加えて、成形ダイス(115)の内側へ傾斜した第1の面を通過するようスリーブ状部材(30)を押し込み、ニップル部分(10)の主部分(11)によってスリーブ状部材(30)に押圧力を加えることにより、スリーブ状部材(30)の外径が縮小することを特徴とする機械。【請求項14】 ラム機構(146)と相対的なスピンドル(150)の軸方向位置が調節可能であり、案内部材(105a,105b)上での膨張方向と反対方向のラムキャップ装置(125)の移動を制限するためにストッパーが設けられ、ダイスが継手装置動作完了時に開放するよう操作可能な分割ダイスであることを特徴とする請求項13の機械。
IPC (2件):
F16L 33/20 ,  B25B 27/10
引用特許:
審査官引用 (1件)
  • 特開昭53-001318

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