特許
J-GLOBAL ID:200903050237132567
地熱を利用した蒸気採取用の密閉型流体循環装置
発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-350699
公開番号(公開出願番号):特開2000-161198
出願日: 1998年11月25日
公開日(公表日): 2000年06月13日
要約:
【要約】【課 題】 地中の地熱流体貯留層に存在している地熱流体を直接利用することなしに、地熱エネルギーを有する地中に通された密閉型の流体循環装置内に地上から流体を供給してその流体を地熱エネルギーによって熱水と蒸気の混合体としてその混合体からクリーンな蒸気を得るようにした密閉型流体循環装置の装置本体の内部を熱効率の良い構造とする。【解決手段】 密閉型流体循環装置1の装置本体2の内部に、給水側上部流路7と、給水側下部流路8と、下部内管15の外壁と漏斗状の巻き込み分離装置16の内壁とからなる巻き込み戻り流路9と、上昇側下部流路10と、給水側上部流路7の内側を通る上昇側上部流路11とを形成し、給水側上部流路7と給水部3とを連通結合し、上昇側上部流路11と蒸気取り出し部4とを連通結合する。
請求項(抜粋):
流体を地熱によって昇温し熱水と蒸気の混合体とし、その混合体より蒸気を得るようにした密閉型の流体循環装置であって、外部に設けてある高圧給水装置と連通し、該高圧給水装置から供給される流体を取り入れる給水部と、地熱によって昇温されて熱水と蒸気の混合体となった流体より蒸気を取り出す蒸気取り出し部と、互いにそれぞれ順次連通している給水側上部流路と給水側下部流路と上昇側下部流路と上昇側上部流路とを内部に備え、下側が熱交換部とされた装置本体とからなり、該装置本体の該熱交換部を地熱エネルギーを有する地中に通すことによって前記高圧給水装置により内部に供給された流体を地熱によって昇温し、昇温されて熱水と蒸気の混合体となった該流体から蒸気を採取するようにした地熱を利用した蒸気採取用の密閉型流体循環装置において、 前記装置本体は、下部が地熱エネルギーを有する地中まで通され、上部で前記給水部と前記蒸気取り出し部に連通している密閉長尺円筒状の外管と、該外管の内壁と、該外管の内部天井から該外管の内部垂直下方の所定の位置まで延在している上部内管の外壁と、該上部内管の下端部外周側に設けられたリング状の底板とによって形成された密閉二重筒状の給水側上部流路と、該給水側上部流路の該リング状の底板の下部に設けられている少なくとも2本の連通管に連通し、前記外管と同心状に該外管内部の垂直下方に延在して、その先端が該外管の底部近傍まで延びている少なくとも1つからなる下部内管の内側に形成された給水側下部流路と、該給水側下部流路を形成している該下部内管の外側に該下部内管と同心状に上下方向に連続接近して複数設けられた漏斗状の巻き込み分離装置と該下部内管の外壁とにより形成された巻き込み戻り流路と、該巻き込み戻り流路を形成している複数の漏斗状の巻き込み分離装置の外壁と前記外管の内壁とにより形成された上昇側下部流路と、前記密閉二重筒状の給水側上部流路を形成している前記上部内管の内側に形成された上昇側上部流路とからなり、外部に設けてある前記高圧給水装置と連通している前記給水部が前記装置本体の前記給水側上部流路と連通結合され、地熱により昇温された前記流体から蒸気を取り出し外部の設備に蒸気を供給する前記蒸気取り出し部が前記装置本体の前記上昇側上部流路と連通結合されていることを特徴とする地熱を利用した蒸気採取用の密閉型流体循環装置。
IPC (2件):
F03G 4/00 511
, F01M 1/06
FI (2件):
F03G 4/00 511
, F01M 1/06 Z
引用特許:
前のページに戻る