特許
J-GLOBAL ID:200903050285713970

開始剤系とそれを用いて製造した接着剤組成物

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 青山 葆 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-518168
公開番号(公開出願番号):特表2000-500172
出願日: 1996年09月30日
公開日(公表日): 2000年01月11日
要約:
【要約】(1)有機ボランアミン錯体および(2)少なくとも1つの無水物基を含んでいるデコンプレキサーを含有する、アクリルモノマーの重合開始剤系。この開始剤系から製造される接着剤組成物は、流動成分レベルが低く、優れた耐溶媒性と低いエネルギー表面に対する良好な接着性を示すという利点がある。
請求項(抜粋):
独占的な所有権あるいは特権が要求される実施例は次のように定義される: 1.(1)有機ボランアミン錯体と(2)少なくとも一つの無水物基を含有するデコンプレキサーを含有するアクリルモノマーの重合を開始することができる開始剤系。 2.前記デコンプレキサーが少なくとも1つの遊離基重合性基を含有する請求項1記載の開始剤系。 3.前記デコンプレキサーが少なくとも1つの遊離基重合性基を含有し、前記の有機ボランアミン錯体が少なくとも2つのアミン基を含有する請求項1記載の開始剤系。 4.前記デコンプレキサーが構造式(式中、R1とR2はそれぞれ脂肪族、脂環族、および芳香族基から成る群から独立して選択される)で表されることを特徴とする請求項1記載の開始剤系。 5.前記デコンプレキサーが下記の構造式:(式中、R3は二価の有機基である)を有することを特徴とする請求項1記載の開始剤系。 6.前記デコンプレキサーが、メタクリル酸無水物、イタコン酸無水物、マレイン酸無水物およびイソブテニルコハク酸無水物から成る群から選択されることを特徴とする請求項1記載の開始剤系。 7.前記有機ボランアミン錯体が少なくとも2つのアミン基を含有することを特徴とする請求項1記載の開始剤系。 8.前記錯体が構造式:(式中、R8は炭素原子数1から10のアルキル基からなる群から独立して選択され、R9とR10は1から10個の炭素原子を持つアルキル基とフェニル含有基からなる群から独立して選択され、vの値は錯体中のホウ素原子に対する第一または第二アミン窒素原子の比が0.5:1から4:1となるように選択され、かつAmがアミンである)で表されることを特徴とする請求項1記載の開始剤系。 9.a)少なくとも一つのアクリルモノマー; b)有効量の有機ボランアミン錯体;および c)少なくとも一つの無水物基を含有し、前記アミンと反応し、有機ボランを遊離して少なくとも1つのアクリルモノマーの重合を開始する有効量のデコンプレキサーを含有することを特徴とする重合性アクリル組成物。 10.前記デコンプレキサーが少なくとも一つの遊離基重合性基を含有し、前記の有機ボランアミン錯体が少なくとも二つのアミン基を含有することを特徴とする請求項9記載の重合性アクリル組成物。 11.前記のデコンプレキサーが構造式:(式中、R1とR2はそれぞれ脂肪族、脂環族、および芳香族基から成る群から独立して選択される)で表されることを特徴とする請求項9記載の重合性アクリル組成物。 12.前記デコンプレキサーが下記の構造式:(式中、R3が二価の有機基である)を有することを特徴とする請求項9記載の重合性アクリル組成物。 13.請求項9記載の重合アクリル接着剤組成物。 14.第一の基板と、第二の基板とさらに、第一と第二の基板を接着する請求項9記載の重合アクリル接着剤組成物とを含有する接着複合物。 15.a)少なくとも1つのアクリルモノマーを供給するステップと、 b)少なくとも1つのアクリルモノマーと i)有機ボランアミン錯体と、 ii)少なくとも一つの無水物基を含有し、アミンと反応して有機ボランを遊離し、少なくとも一つのアクリルモノマーの重合を開始する有効量のデコンプレキサーとを含有する、重合開始剤系成分とを混合するステップと、 c)少なくとも1つのアクリルモノマーの重合を開始するステップとを含有する、少なくとも一つのアクリルモノマーの重合を開始する方法。 16.a)少なくとも一つのアクリルモノマーを提供するステップと、 b)少なくとも二つのアミン基を含有する有機ボランアミン錯体を提供するステップと、 c)少なくとも一つの無水物基と少なくとも一つの遊離基重合性基を含有するデコンプレキサーを提供するステップと、 d)成分a)、b)およびc)を混合するステップと、さらに e)少なくとも一つのアクリルモノマーの重合を開始するステップと、耐溶媒性アクリル接着剤組成物が得られるまで重合を継続するステップと、を含有する、有機ボランによって開始したアクリルモノマーの重合により得られる重合アクリル接着剤組成物の耐溶媒性を増加させる方法。
IPC (3件):
C08F 4/52 ,  C08F 20/00 ,  C09J133/06
FI (3件):
C08F 4/52 ,  C08F 20/00 ,  C09J133/06
引用特許:
審査官引用 (4件)
全件表示
引用文献:
審査官引用 (1件)
  • 歯科用即硬性レジンの研究(第11報)

前のページに戻る