特許
J-GLOBAL ID:200903051019511323

振動数感応型油圧制振装置

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-244886
公開番号(公開出願番号):特開平11-063081
出願日: 1997年08月27日
公開日(公表日): 1999年03月05日
要約:
【要約】【課題】 特定の振動数を境に、共振周波数を含む低振動数領域では減衰力を発生して制振対象の振動を抑制し、高振動数領域では減衰力を小さくして振動を絶縁すること。【解決手段】 油圧制振装置1に付設した弁ユニット3に、吸油弁15、低減衰定圧弁16、高減衰調圧弁17、スプール弁18を設ける。吸油弁15は、ピストンの移動による負圧側の圧力室11(10)にオイルリザーバ4から油を供給するように開く。低減衰定圧弁16及び高減衰調圧弁17は、収縮する第1又は第2の圧力室10(11)の油圧により開いてオイルリザーバ4へ油を吐出する。高減衰調圧弁17は、油の流れに対して低減衰定圧弁16より大きな抵抗を与える。スプール弁18は、定オリフィス19により、高、低の振動数領域に応じて低減衰定圧弁16又は高減衰調圧弁17を介するオイルリザーバ4への油通路を切り替えて、振動を絶縁し又は減衰させる。
請求項(抜粋):
支持体又は被支持体の一方に連結され、内部に油を収容したシリンダと、他方に連結され、前記シリンダに出入り自在に挿入されたピストンロッドと、このピストンロッドに固定され、前記シリンダ内を第1及び第2の圧力室に区画するピストンと、第1、第2の圧力室に連通してこれらの圧力をリリースするオイルリザーバと、このオイルリザーバから前記圧力室に油を供給するために開閉する給油弁と、振動により収縮する前記第1又は第2の圧力室の油圧により夫々開いてオイルリザーバに油を吐出し、所定の振動数を境とする高振動数領域の振動を絶縁する第1及び第2の低減衰定圧弁と、振動により収縮する前記第1又は第2の圧力室の油圧により夫々開いてオイルリザーバに油を吐出し、所定の振動数を境とする低振動数領域の振動を減衰させる第1及び第2の高減衰調圧弁と、前記シリンダの第1及び第2の圧力室に連通し、移動可能に挿入された弁体により前後に一対の弁室が区画され、この弁室に一定流量の油を受け入れる定オリフィスが夫々開口し、前記低振動数領域の振動によるシリンダの油圧で前記低減衰定圧弁とオイルリザーバとの間を閉じ、圧力室の油圧を前記高減衰調圧弁に導くスプール弁とを具備し、スプール弁において所定の振動数で油の流通路を切り替えることにより、高振動数領域の振動を低減衰定圧弁で絶縁する一方、低振動数領域の振動を高減衰調圧弁で減衰させることを特徴とする振動数感応型油圧制振装置。
IPC (3件):
F16F 9/50 ,  F16F 15/02 ,  F16L 3/217
FI (3件):
F16F 9/50 ,  F16F 15/02 A ,  F16L 3/20 B

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