特許
J-GLOBAL ID:200903051172325890

トロイダル型無段変速機

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小山 武男 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-313464
公開番号(公開出願番号):特開平11-148542
出願日: 1997年11月14日
公開日(公表日): 1999年06月02日
要約:
【要約】【課題】 パワーローラ8及びスラスト玉軸受32の耐久性を確保する。【解決手段】 パワーローラ8及び外輪33の各部に所定の処理及び加工を施す。そして、運転時に加わる大きなスラスト荷重に拘らず、各部に加わる応力を緩和すると共に当接部の潤滑性を良好にし、各部に亀裂や早期摩耗が発生するのを防止する。
請求項(抜粋):
回転自在に支持された入力軸と、この入力軸と共に回転自在な入力側ディスクと、この入力側ディスクと同心に配置され、且つこの入力側ディスクに対する回転自在に支持された出力側ディスクと、これら入力側、出力側両ディスクの軸方向に関してこれら両ディスクの中間部に、これら両ディスクの軸方向に対し直角方向で且つこれら両ディスクの中心軸に対し捻れの位置に配置されて当該位置で揺動する複数のトラニオンと、これら各トラニオンに支持された変位軸に回転自在に支持され、入力側、出力側両ディスクの間に挟持された複数個のパワーローラと、これら各パワーローラの外側面と上記各トラニオンの内側面との間に設けたスラスト転がり軸受とから構成され、入力側、出力側両ディスクの互いに対向する内側面を、それぞれ断面が円弧形の凹面とし、上記各パワーローラの周面を球面状の凸面として、この周面と上記内側面とを当接させたトロイダル型無段変速機に於いて、次の?@〜?Dのうちの少なくとも一つの条件を満たす事を特徴とするトロイダル型無段変速機。?@ 上記各パワーローラの表面に熱処理による硬化層を形成しており、これら各パワーローラの内周面と内側面との連続部には、これら各パワーローラの軸方向に亙る寸法が、これら各パワーローラ全体の軸方向寸法の15%以下の面取り部が、上記硬化層を形成した後に形成されており、上記硬化層のうちの熱処理異常層はこの面取り部で除去されている。?A 上記パワーローラの表面に熱処理による硬化層を形成しており、このパワーローラの内周面と内側面との連続部には、上記硬化層を形成した後にショット・ピーニングが施されており、上記連続部にはこのショット・ピーニングに基づく圧縮残留応力が存在する。?B 上記各パワーローラの周面を、超仕上により粗さが0.05Ra以下の平滑面としている。?C 上記各パワーローラの外側面に形成した上記スラスト転がり軸受の内輪軌道及び上記各トラニオンの内側面に添設した外輪の内側面に形成した外輪軌道を、超仕上により粗さが0.05Ra以下の平滑面としている。?D 上記スラスト転がり軸受の外輪を上記各トラニオンの内側面に添設しており、上記各パワーローラの周面及びこれら各パワーローラの外側面に形成した内輪軌道部分に、硬度がHv550以上である硬化層を、これら各面の表面から2〜4mmの範囲まで形成しており、上記外輪の内側面に形成した外輪軌道部分に同様の硬化層を、表面から0.7〜1.5mmの範囲まで形成している。
引用特許:
審査官引用 (3件)

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