特許
J-GLOBAL ID:200903051199053875

内燃機関用点火装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 松本 英俊 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-030882
公開番号(公開出願番号):特開平9-222066
出願日: 1996年02月19日
公開日(公表日): 1997年08月26日
要約:
【要約】【課題】大容量のコンデンサを用いることなく、異常時に機関の失火回転速度を徐々に低下させて機関の保護を図る内燃機関用点火装置を提供する。【解決手段】機関に異常がなく、異常検出スイッチ6が開いているときには、トランジスタTR1 を導通させて制御電圧Vq を抵抗R1 とR2 とにより分圧した電圧を基準電圧Vr とする。機関に異常が生じて異常検出スイッチ6が閉じたときには、トランジスタTR1 を遮断させて制御電圧Vq によりコンデンサC1 を間欠充電し、コンデンサC1 の両端の電圧分だけ基準電圧Vr を上昇させる。回転速度の上昇に伴って波高値が低下する速度検出電圧Vn と基準電圧Vr とを比較し、点火指令信号Vioが発生する前に基準電圧が速度検出電圧を超える状態が生じたときに点火回路1への点火信号Vi の供給を阻止して機関を失火させる。
請求項(抜粋):
点火信号が与えられた時に点火用の高電圧を発生する点火回路と、内燃機関の一定の回転角度位置で一定の角度幅の矩形波状の制御電圧を発生する制御電圧発生回路と、内燃機関の点火位置を演算して演算した点火位置で点火指令信号を発生する点火指令信号発生回路と、内燃機関の回転速度の上昇に伴ってレベルが低下する速度検出電圧を発生する回転検出回路と、内燃機関の異常状態の有無を検出するように設けられて異常状態を検出していないときと検出しているときとで異なる状態をとる異常検出スイッチと、前記制御電圧発生回路の出力端子に一端が接続された第1の抵抗と、該第1の抵抗に対して直列に接続された第2の抵抗と、前記制御電圧発生回路から第1及び第2の抵抗を通して前記制御電圧が順方向に印加されるダイオードを通して前記第1及び第2の抵抗に対して直列に接続されて前記制御電圧により第1及び第2の抵抗とダイオードとを通して充電される異常検出用コンデンサと、前記ダイオードと異常検出用コンデンサの直列回路または第2の抵抗とダイオードと異常検出用コンデンサとの直列回路に対して並列に接続された第3の抵抗とを有する分圧回路と、導通した際に前記異常検出用コンデンサを短絡するように設けられた充電制御用スイッチと、前記異常検出スイッチが異常状態を検出していないときに前記充電制御用スイッチを導通させ、前記異常検出スイッチが異常状態を検出しているときに前記充電制御用スイッチを遮断状態にするように異常検出スイッチの状態に応じて前記充電制御用スイッチをオンオフ制御する充電制御用スイッチ制御回路とを備えて、前記第2の抵抗とダイオードと異常検出用コンデンサとの直列回路の両端の電圧に相応した電圧を基準電圧として出力する基準電圧発生回路と、前記速度検出電圧と基準電圧とを比較して速度検出電圧が基準電圧を超えているときに点火許可信号を発生し、前記速度検出電圧が基準電圧以下になったときに点火禁止信号を発生する点火許否判定回路と、前記点火許否判定回路が点火許可信号を発生している状態で前記点火指令信号が発生したときに前記点火回路に点火信号を与え、点火許否判定回路が点火禁止信号を発生しているときには前記点火回路に点火信号が与えられるのを禁止する点火信号供給回路とを具備し、前記異常検出スイッチが異常状態を検出していない状態では機関の回転速度が定常運転時の上限値を超えたときに前記点火指令信号の発生位置よりも位相が進んだ位置で速度検出電圧が基準電圧以下になり、異常検出スイッチが異常状態を検出している状態では機関の回転速度が前記上限値よりも低く設定された制限動作開始回転速度以上になっているときに前記点火指令信号の発生位置よりも位相が進んだ位置で速度検出電圧が基準電圧以下になり、かつ回転速度が異常時の許容上限値を超えたときに速度検出電圧が点火指令信号の発生位置よりも位相が進んだ位置で基準電圧の飽和値を超えるように、前記回転検出回路及び基準電圧発生回路の回路定数が設定されていることを特徴とする内燃機関用点火装置。
FI (2件):
F02P 5/155 C ,  F02P 5/155 M

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