特許
J-GLOBAL ID:200903051425123954

文字図形の通信装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 川瀬 茂樹
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-188721
公開番号(公開出願番号):特開平7-085268
出願日: 1993年06月30日
公開日(公表日): 1995年03月31日
要約:
【要約】【目的】 文字図形を伝送するためにファクシミリを使うと輪郭線に波が入り輪郭が滲む。細い線部が薄くなったりする。黒地の部分が薄く抜けたりする。ファクシミリは光学的に読み取った白黒2値デ-タをその儘伝送するので再生画質が悪い。原画の特徴を失うことなく原画をきれいに忠実に短時間で伝送できる装置を与える。【構成】 光学的に文字図形を読み取り、2値デ-タとし、輪郭点列を抽出し、輪郭点列群毎に区分的多項式で近似する。曲率を求めて真円を抽出する。さらに曲率の大きい点として接合点を抽出する。接合点を結ぶ線を直線、円弧、フル-エンシ-関数を用いた区分的多項式で近似する。接合点座標とこれを結ぶ線のパラメ-タのみを圧縮デ-タとして作成しこれを通信用のデ-タに変換して送信する。受信側では通信用のデ-タから圧縮デ-タを求めこれから接合点と接合点をむすぶ輪郭を再生する。計算により拡大縮小もできる。輪郭線にぎざぎざや波が出ないし、黒地の部分が滲まない。奇麗に原画を再生できる。
請求項(抜粋):
文字図形を送信側から伝送回線を通じて受信側へ伝送する装置であって、送信側には、光学的に文字図形を読み取ったデ-タを縦横に有限個並ぶ画素に対応させて記憶する第1の画像記憶装置と、記憶された画像デ-タを基本小領域に分割し分割された分割画像について順次函数近似によりデ-タ圧縮する装置と、デ-タ圧縮されたデ-タを記憶する圧縮デ-タ記憶装置と、圧縮デ-タ記憶装置のデ-タを通信デ-タに変換する通信デ-タ生成装置と、通信デ-タを送信する通信デ-タ送信装置を含み、送信側の分割画像に対するデ-タ圧縮装置は、分割画像について、文字図形の輪郭線を抽出する輪郭線抽出機構と、抽出された輪郭線の2次元座標(X,Y)を連続する群毎に記憶する輪郭点列記憶機構と、独立変数をt、従属変数をx、yとし前記の群毎の輪郭線点列のx、y座標をtを独立変数、xとyを従属変数とする2次の区分的多項式で近似し、近似精度が所定範囲になるまで最小二乗近似を繰り返し輪郭線点列の群毎の近似多項式を求めるデ-タ近似機構Aと、前記の近似結果からx、y空間での群毎の点列の各点における曲率を求める曲率演算機構と、群毎の曲率のデ-タから真円を抽出する真円抽出機構と、点列の曲率のデ-タから曲率がある定められた値より大きい点を仮接合点として抽出する仮接合点位置抽出機構と、仮接合点の近傍にある他の接合点候補を相関関係に基づいた辻褄合わせを確率的に行い、最適接合点を求める最適接合点抽出機構と、最適接合点の中からそれがなくても近似精度が保たれるような不要な接合点を見い出しこれを除去する不要接合点除去機構と、同一点列群内の隣接接合点間を直線、円弧の順で近似しこれで所定の近似精度が得られない時はtを独立変数、x、yを従属変数とした2次の区分的多項式で近似し近似精度が所定の値に収まるまで2次区分的多項式の次元数を増加させながら最小二乗近似を繰り返して隣接接合点間を直線、円弧、区分的多項式で近似するデ-タ近似機構Bと、点列の群毎に前記の接合点の座標と隣接接合点間を近似する関数のパラメ-タとを記憶する圧縮デ-タ記憶装置とよりなり、圧縮デ-タが前記の通信デ-タ生成装置により通信デ-タに変換されるようになっており、受信側は、伝送されたデ-タを受信する通信デ-タ受信装置と、受信された通信デ-タから圧縮デ-タを生成する圧縮デ-タ生成装置と、圧縮デ-タから接合点と接合点間を結ぶ線の近似デ-タに基づき分割画像ごとの輪郭を再生し、画像デ-タを再生する機構と、再生デ-タに基づき画像を描く再生デ-タ出力機構装置と、再生デ-タに基づく画像を記憶する第2の画像記憶装置を含む事を特徴とする文字図形の通信装置。
IPC (2件):
G06T 5/00 ,  G06T 9/00
FI (2件):
G06F 15/66 410 ,  G06F 15/66 330 Q

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