特許
J-GLOBAL ID:200903051703545911
多重視野間のステレオ対応を得るための最大フロー方法
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
若林 忠 (外4名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-099215
公開番号(公開出願番号):特開平11-007531
出願日: 1998年04月10日
公開日(公表日): 1999年01月12日
要約:
【要約】【課題】 1つのシーンの、任意の複数の視野間のステレオ対応を生成する方法を提供する。【解決手段】ステレオ対応問題を、グラフ論の最大フロー問題に変換する。最大フロー問題が解かれると、その最大フローに関連する最小カットが全画像の視差表面を一度に与える。ステレオ解析のこの大局的な手法は従来の逐次ラインステレオ法よりも正確、かつ、局所的相関をもつ距離マップを得ることができる。さらに、距離マップ面の最適性が保証され、標準ステレオ法において広く用いられているダイナミックプログラミング方式の一般化であることが示されている。演算結果によると、距離評価が改善され、距離不連続の処理が改善されている。最悪ランニング時間はO(n3d3)であるが、観察された平均ランニング時間は、nピクセルの画像サイズ、距離解像度dに対して、O(nd1.4)である。
請求項(抜粋):
1つのシーンの、一連の多重視野画像から該シーンの多重視野間のステレオ対応を得る方法において、画像面のx'座標、y'座標、および視差の集合に対応する節点を有し、画像面のx'軸、y'軸、および視差軸を座標軸とする3次元メッシV*を構成しソースとシンクと3次元メッシV*の節点との集合Vを構成し、3次元メッシV*内の節点を連結し、前記ソースを、前記視差軸の方向に見て前記3次元メッシV*の前面に連結し、および、前記視差軸の方向に見て前記3次元メッシV*の背面を前記シンクに連結してエッジの集合Eを生成し、前記3次元メッシV*内のエッジにはマッチングコストを表すエッジ容量関数を設定し、前記ソースを前記3次元メッシV*の前面に連結する少なくとも1つのエッジを含む任意のカットの容量が、前記ソースと前記シンクとを分離するように前記3次元メッシV*を通過するカットであって前記ソースと前記前面とを連結するエッジをも前記シンクと前記背面とを連結するエッジをも含まない任意のカットの容量よりも大きくなるように、前記ソースを前記3次元メッシV*の前面に連結する何れのエッジの容量をも充分大きく設定し、前記シンクを前記3次元メッシV*の背面に連結する少なくとも1つのエッジを含む任意のカットの容量が、前記ソースと前記シンクとを分離するように前記3次元メッシV*を通過するカットであって前記ソースと前記前面とを連結するエッジをも前記シンクと前記背面とを連結するエッジをも含まない任意のカットの容量よりも大きくなるように、前記3次元メッシV*の背面を前記シンクに連結する何れのエッジの容量をも充分大きく設定し、前記の処理によって生成されたグラフG(V、E)における最大フローを求め、前記最大フローから前記グラフG(V、E)における最小カットを抽出し、前記最小カットから視差表面を計算することを特徴とする、多重視野間のステレオ対応を得るための最大フロー方法。
前のページに戻る