特許
J-GLOBAL ID:200903052354653279

水処理法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 富田 和子 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-522289
公開番号(公開出願番号):特表2001-504032
出願日: 1997年11月07日
公開日(公表日): 2001年03月27日
要約:
【要約】化学的に還元可能な溶解した有機および無機汚染物質ならびに粒子形態またはコロイド形態の懸濁物質を含有する廃水を処理する方法。この方法には、鉄または第一鉄試薬により行われるレドックス還元を触媒する促進剤金属(例えば、Cu、Pd、Pt、Au、Ag、およびNi、あるいはこれらの金属の酸化物、硫化物、および他の不溶性化合物)の存在下で、廃水を、金属鉄もしくは第一鉄イオン(Fe2+)またはこれらの混合物と接触させるステップが含まれる。最終鉄酸化生成物として第二鉄イオン(Fe3+)が生成するため、懸濁したコロイド状および粒子状の固体の凝結および水相からの沈殿を同時に行うことが可能である。中心的な還元反応スキームのほかに、この系では、in-situで生成した第一鉄イオンおよび第二鉄イオンが関与した多数の二次的反応が起こるため、リン酸塩や硫化水素のような特定の標的汚染物質を同時に除去することが可能である。本発明に係る処理の最終的効果は、溶解状態、コロイド状態、または粒子状態で廃水流中に存在する広範にわたる炭素質、窒素質、および他の標的汚染物質が減少すること、ならびに反応および物理的プロセスが一般的には複雑に絡み合って、容易に生分解されない汚染物質の化学的変換(一般に「軟化」と呼ばれている)が起こることである。その結果、従来型の生物学的処理の前またはそれと並行して本発明の方法を実施すると、生物学的処理は、利用可能性が高まり、効率が向上し、設備投資および運転コストの両方の面で経済性が増大し、更に、最終的に廃棄される水は、環境からの要求により適合したものとなる。
請求項(抜粋):
汚染物質を含有する廃水を処理する方法であって、 鉄による還元反応を促進する、元素状態または化合物状態の促進剤金属の存在下で、廃水を鉄と接触させるステップと、 それに続いて、水相から懸濁固体を分離するステップと、を含む方法。
IPC (2件):
C02F 1/70 ,  C02F 1/52
FI (2件):
C02F 1/70 Z ,  C02F 1/52 K

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