特許
J-GLOBAL ID:200903052696809823

シアン化物イオンの濃度検出方法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-091745
公開番号(公開出願番号):特開平10-267878
出願日: 1997年03月25日
公開日(公表日): 1998年10月09日
要約:
【要約】【課題】シアン化物イオンの濃度の測定が短時間で簡単にできるシアン化物イオンの濃度検出方法を提供する。【解決手段】両親媒性物質を含む膜を用いたセンサでプラス膜センサおよびマイナス膜センサを使用し、シアン化物イオンの濃度が既知の標準液他の標準液を測定して得られた値をもとにモデル式を決定し、被測定溶液を前記センサで測定して得られた値を前記モデル式に代入して、シアン化物イオンの濃度を推定する。
請求項(抜粋):
両親媒性物質を含む膜を用いたセンサを使用するシアン化物イオンの濃度検出方法であって、基準液を準備する段階と、シアン化物イオンの濃度検出の対象となる液と同種の液であって、かつ、シアン化物イオンの濃度が実質的に0%のブランクサンプル液を準備する段階と、前記ブランクサンプル液と同種の液にシアン化物を添加した液であって、かつ、シアン化物イオンの濃度が既知であるシアンサンプル標準液を準備する段階と、前記ブランクサンプル液と同種の液に含まれる、使用するセンサの種類Nより1少ないN-1種類の、使用するセンサが濃度依存性を有する各物質B1,B2,・・・,BN-1 それぞれの物質Bi (i は1,2,・・・,N-1のいずれか一つ)標準液であって、かつ、前記ブランクサンプル液との当該物質Bi の濃度差が既知である前記物質Bi (i =1,2,・・・,N-1)標準液を準備する段階と、前記基準液の測定値Vkbを得る段階(1)と、前記ブランクサンプル液の測定値Vbsを得る段階(2)と、前記基準液の測定値Vkcを得る段階(3)と、前記シアンサンプル標準液の測定値Vcsを得る段階(4)と、前記基準液の測定と前記物質Bi (i =1,2,・・・,N-1)標準液の各測定とを交互に行い、前記基準液の測定値Vki(i =1,2,・・・,N-1)と前記物質Bi (i =1,2,・・・,N-1)標準液の各測定値VBi(i =1,2,・・・,N-1)とを得る段階(5)と、前記測定値Vbsと測定値Vkbとの差Vbsk =Vbs-Vkb、前記測定値Vcsと測定値Vkcとの差Vcsk =Vcs-Vkc、前記測定値VBi(i =1,2,・・・,N-1)と前記測定値Vki(i =1,2,・・・,N-1)との差VBki =VBi-Vki(i =1,2,・・・,N-1)を求める段階(6)と、前記段階(1)から段階(6)までを、両親媒性物質を含む膜であって当該両親媒性物質の親水基の電荷がプラスの膜を用いたセンサおよび両親媒性物質を含む膜であって当該両親媒性物質の親水基の電荷がマイナスの膜を用いたセンサそれぞれ1個以上の合計N個について行い、それぞれについて得られた前記差Vbsk ,Vcsk ,VBki (i =1,2,・・・,N-1)を用いて、シアン化物イオンの濃度を推定するモデル式シアン化物イオン濃度=a1 Vs1+a2 Vs2+・・・+aN VsN+cの各係数a1 ,a2 ,・・・,aN ,cを決定する段階と、前記基準液の測定値Vskh を得る段階(7)と、被測定サンプル液の測定値Vhsを得る段階(8)と、前記測定値Vhsと測定値Vskh との差Vhsk =Vhs-Vskh を求める段階(9)と、前記段階(7)から段階(9)までを、両親媒性物質を含む膜であって当該両親媒性物質の親水基の電荷がプラスの膜を用いたセンサおよび両親媒性物質を含む膜であって当該両親媒性物質の親水基の電荷がマイナスの膜を用いたセンサのうち、前記モデル式の各係数を決定するに際して用いたものについて行い、それぞれについて得られた前記差Vs1,Vs2,・・・,VsNを各係数が決定した前記モデル式に代入して、前記被測定サンプル液のシアン化物イオンの濃度を推定する段階とからなるシアン化物イオンの濃度検出方法。
引用特許:
出願人引用 (4件)
  • 特開昭61-002072
  • 特開平4-064053
  • 特開平4-297863
全件表示

前のページに戻る