特許
J-GLOBAL ID:200903053038939698

ジルコニウム合金部材の非破壊検査方法および装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 高橋 明夫 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-009918
公開番号(公開出願番号):特開平10-206394
出願日: 1997年01月23日
公開日(公表日): 1998年08月07日
要約:
【要約】【課題】ジルコニウム合金材の水素脆化の程度を、高精度に且つ短時間で計測できる非破壊検査装置を提供する。【解決手段】ジルコニウム合金材の電気抵抗を測定する渦電流測定装置4と、被測定体の電気抵抗の変化を検出する測定用の渦電流センサプローブ1と、平衡用の渦電流センサプローブ1aと、それらに対し相対的に低周波と高周波の交流電流を切り換えて供給する周波数可変交流電源42と、低周波電流により測定した不平衡信号と高周波電流により測定した不平衡信号を基に影響因子によるノイズを除去するノイズ除去手段5と、ノイズを除去した不平衡信号による電気抵抗から、ジルコニウム合金が含有している水素化物量と電気抵抗の所定特性に基づいて水素化物量を算出する水素濃度演算手段6と、センサプローブ1のリフトオフの設定や、被測定体の測定位置の可変を行う駆動制御装置3を備えている。
請求項(抜粋):
ジルコニウム合金による被測定体の電気抵抗を渦電流法によって測定し、含有する水素化物量に応じて電気抵抗が変化する該合金の特性を利用し、被測定体の水素濃度や脆化程度を判定する非破壊検査方法において、ジルコニウム合金材に対する電磁誘導に表皮効果の影響を生じない第1の周波数の交流信号と、表皮効果の影響が顕著に現われる第2の周波数の交流信号を、順次、前記渦電流法の測定回路(交流ブリッジまたは等価的に交流ブリッジ)に供給するようにし、第1及び第2の周波数の各々について、前記測定回路に2つの渦電流センサを接続して平衡をとり、一方のセンサのリフトオフ方向を位相角0度に設定したのち、該一方のセンサを被測定体に接して不平衡電圧の値と位相角を測定し、前記第1の周波数及び前記第2の周波数による不平衡電圧を複素平面上で差引き、その差分から前記特性に基づいて被測定体の水素化物量を求めることを特徴とするジルコニウム合金部材の非破壊検査方法。

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