特許
J-GLOBAL ID:200903053713699847
片クラウン金属帯の圧延におけるフィードバック形状制御方法
発明者:
,
,
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
野間 忠夫 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-345831
公開番号(公開出願番号):特開平7-185622
出願日: 1993年12月24日
公開日(公表日): 1995年07月25日
要約:
【要約】【目的】 板幅の一方の側端から他端に向かって板厚が漸減する両側非対称形状の片クラウン金属帯を、形状不良のない所定の断面形状に圧延することができるように形状制御する。【構成】 6重以上の多段圧延機で圧延しリールに巻き取るに際し、操作側及び駆動側間のワークロール1のベンディング力差,中間ロール2のベンディング力差,バックアップロール3の圧下力差及び上下中間ロール2のシフト位置差から成る非対称形状制御項群のうち任意の二つの制御項の制御量の補正量を制御式により算出し、操作側及び駆動側のワークロール1の平均ベンディング力,中間ロール2の平均ベンディング力及び上下中間ロールの平均シフト位置から成る対称形状制御項群のうち任意の二つの制御項の制御量の補正量を制御式により算出して、前記各制御量を常時補正しながら板幅方向に生じる張力変動分を考慮した圧延を行う。
請求項(抜粋):
両側非対称形状の片クラウン金属帯を6重圧延機以上の多段圧延機を使用して、ワークロールの操作側と駆動側とのベンディング力差dWb,同じく中間ロールのベンディング力差dIb,同じくバックアップロールの圧下力差dP及び上下中間ロールのシフト位置差dδを適宜設定し、且つワークロールの操作側と駆動側との平均ベンディング力dWb',同じく中間ロールの平均ベンディング力dIb'及び上下中間ロールの平均シフト位置dδ'を適宜設定して圧延しながらリールに巻き取るに当り、圧延機出側の板幅方向の張力分布と、リールに巻き取られる金属帯の板幅方向の板速度分布とを連続的に測定し、リール巻取り時に片クラウンに起因して生じる板幅方向の張力変動分を補正した板側端部同士間及びクォータ部同士間それぞれの伸び率差Δεe1,Δεq1と、板幅中央の伸び率と両側の板側端部の平均伸び率及び両側のクォータ部の平均伸び率それぞれとの差Δεe'及びΔεq'とを、次の8個の式により算出し、dεe=-ln(VeW/VeD)dεq=-ln(VqW/VqD)dεe'=-ln(VeW/Vc)/2-ln(VeD/Vc)/2dεq'=-ln(VqW/Vc)/2-ln(VqD/Vc)/2Δεe1=Δεe2-dεeΔεq1=Δεq2-dεqΔεe1'=Δεe2'-dεe'Δεq1'=Δεq2'-dεq'ここで、dεe:圧延機出側の板側端部同士間の張力変動量差に対応する伸び率差dεq:圧延機出側のクォータ部同士間の張力変動量差に対応する伸び率差dεe':圧延機出側の板幅中央の張力変動量と両側の板側端部の平均の張力変動量の差に対応する伸び率差dεq':圧延機出側の板幅中央の張力変動量と両側のクォータ部の平均の張力変動量の差に対応する伸び率差Vc,VeW,VqW,VeD,VqD:それぞれ板幅中央,操作側の板側端部,操作側のクォータ部,駆動側の板側端部及び駆動側のクォータ部におけるリール巻取り位置の板速度Δεe2:圧延機出側に設置した張力検出器により直接得られる圧延機出側の板側端部同士間の伸び率差Δεq2:圧延機出側に設置した張力検出器により直接得られる圧延機出側のクォータ部同士間の伸び率差Δεe2':圧延機出側に設置した張力検出器により直接得られる圧延機出側の板幅中央の伸び率と両側の板側端部の平均伸び率との差Δεq2':圧延機出側に設置した張力検出器により直接得られる圧延機出側の板幅中央の伸び率と両側のクォータ部の平均伸び率との差圧延機出側の板側端部同士間及びクォータ部同士間それぞれの伸び率差Δεe1及びΔεq1がそれぞれ目標値Δεe0及びΔεq0となるように、前記ワークロールの操作側と駆動側とのベンディング力差dWb,同じく中間ロールのベンディング力差dIb,同じくバックアップロールの圧下力差dP及び上下中間ロールのシフト位置差dδから成る非対称形状制御項群の中から任意の二つの非対称形状制御項群を選んで既に設定されている制御量dW1及びdW2の補正量ΔdW1及びΔdW2を、下記の式【数1】ここで、e:dW1とΔεeとが示す線形関係におけるdW1に対するΔεeの傾きを示す係数f:dW2とΔεeとが示す線形関係におけるdW2に対するΔεeの傾きを示す係数g:dW1とΔεqとが示す線形関係におけるdW1に対するΔεqの傾きを示す係数h:dW2とΔεqとが示す線形関係におけるdW2に対するΔεqの傾きを示す係数により算出して、前記非対称形状制御項の制御量dW1及びdW2それぞれをその補正量ΔdW1及びΔdW2だけ常時補正しながら設定すると共に、圧延機出側の板幅中央の伸び率と前記両側の板側端部の平均伸び率との差Δεe1'及び板幅中央の伸び率と前記両側のクォータ部の平均伸び率との差Δεq1'がそれぞれ目標値Δεe0'及びΔεq0'となるように、ワークロールの操作側と駆動側との平均ベンディング力dWb',同じく中間ロールの平均ベンディング力dIb'及び上下中間ロールの平均シフト位置dδ'から成る対称形状制御項群の中から任意の二つの対称形状制御項を選んで既に設定されている制御量dW1'及びdW2'の補正量ΔdW1'及びΔdW2'を、下記の式【数2】ここで、g':dW1'とΔεe'とが示す線形関係におけるdW1'に対するΔεe'の傾きを示す係数h':dW2'とΔεe'とが示す線形関係におけるdW2'に対するΔεe'の傾きを示す係数k':dW1'とΔεq'とが示す線形関係におけるdW1'に対するΔεq'の傾きを示す係数m':dW2'とΔεq'とが示す線形関係におけるdW2'に対するΔεq'の傾きを示す係数により算出して、前記対称形状制御項の制御量dW1'及びdW2'それぞれをその補正量ΔdW1'及びΔdW2'だけ常時補正しながら設定して板形状を制御することを特徴とする片クラウン金属帯の圧延におけるフィードバック形状制御方法。
IPC (4件):
B21B 37/00
, B21B 37/00 BBK
, B21B 37/38
, B21B 37/42
FI (6件):
B21B 37/00 113 C
, B21B 37/00 BBK
, B21B 37/00 116 B
, B21B 37/00 116 F
, B21B 37/00 117 B
, B21B 37/00 117 C
前のページに戻る