特許
J-GLOBAL ID:200903053911106703

多回路式車両ブレーキ装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 矢野 敏雄 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-217209
公開番号(公開出願番号):特開平10-076930
出願日: 1997年08月12日
公開日(公表日): 1998年03月24日
要約:
【要約】【解決手段】 ブレーキペダルにより操作されるマスタブレーキシリンダと、前輪ブレーキに設けた第1の液圧式操作手段とを備えた第1のブレーキ回路と、前輪ブレーキ及び後輪ブレーキのための電気操作式操作手段を備えた第2のブレーキ回路とを有する多回路式車両ブレーキ装置であって、電気操作式操作手段が電動モータと、スピンドル伝動装置と、電動モータのための制御装置とを備えている。第2のブレーキ回路が液圧式ブレーキ回路IIとして形成されいてポンブ38から圧力媒体の供給を受けており、このポンブ38と液圧式操作手段との間に制動圧を調整するための少なくとも1つの弁装置16〜23が配置されている。【効果】 スプリット形前輪ブレーキへ作用する既に公知の第1の液圧式ブレーキ回路の特性が維持されると共に、後輪のための車輪ブレーキとして一般の液圧式車輪ブレーキが使用可能である。
請求項(抜粋):
多回路式ブレーキ装置(2,2a,2b)であって、その第1のブレーキ回路(I)が、ブレーキペダル(3)により制御される単回路用マスタブレーキシリンダ(4)と、このマスタブレーキシリンダに接続されていて第1の操作手段(7,8)および第2の操作手段(24,25)を備えたスプリット形ブレーキの型式の前輪ブレーキ(5.6)とを備えており、かつ、その少なくとも1つの別のブレーキ回路(II)が、前輪ブレーキ(5,6)の第2の操作手段(24,25)と、後輪ブレーキ(26,27)のための別の操作手段(28,29)とを含んでおり、かつ、制御装置(44,44a,44b)が設けられており、この制御装置が目標値発生器として役立つ少なくとも1つのセンサ(13,14)に接続されており、このセンサが少なくとも間接的にブレーキペダル(3)又はマスタブレーキシリンダ(4)に結合されており、かつエネルギ源から取り出されるエネルギを前輪ブレーキ(5,6)の第2の操作手段(24,25)と後輪ブレーキ(26,27)の別の操作手段(28,29)とに間接的に供給制御するために役立てられている形式のものにおいて、前輪ブレーキ(5,6)の第2の操作手段(24,25)と、後輪ブレーキ(26,27)の別の操作手段(28,29)とが液圧式操作手段として形成されており、かつ、エネルギ源(15)が、少なくとも1つのタンク(39)とポンブ(38)とを備えた液圧式エネルギ源として形成されており、このエネルギ源(15)と、第2の操作手段(24,25)及び別の操作手段(28,29)との間に、制御装置(44,44a,44b)により制御される少なくとも1つの弁装置(16,17,18,19,20,21,22,23)が配置されており、かつ、前輪ブレーキ(5,6)および後輪ブレーキ(26,27)により制動される車輪に車輪回転数センサ(46,47,48,49)が対応して配置されており、かつ、制御装置(44,44a,44b)が、車輪回転数センサ(46,47,48,49)に接続されていて、制動された車輪のスリップを検出することと、少なくとも1つの操作手段(24,25,28,29)内の制動圧を制動スリップ制限方向に変化させるべく少なくとも1つの弁装置(16,17,18,19,20,21,22,23)を制御することとのために設定されており、かつ、マスタブレーキシリンダ(4)と、このマスタブレーキシリンダから圧力媒体の供給を受ける前輪ブレーキ(5,6)の操作手段(7,8)との間に、制御装置(44,44a,44b)が少なくとも1つの弁装置(16〜23)を制動スリップ制限のために制御する際に制御装置(44,44a,44b)により閉鎖されるノーマルオープン形方向制御弁(50)が組み込まれていることを特徴とする多回路式車両ブレーキ装置。

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