特許
J-GLOBAL ID:200903053922708055

電極チップの研磨方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 飯田 昭夫 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-338100
公開番号(公開出願番号):特開2000-158150
出願日: 1998年11月27日
公開日(公表日): 2000年06月13日
要約:
【要約】【課題】電極チップの位置制御等を可能なサ-ボガンの機能を利用し、消耗量に応じて、無駄なく能率的に研磨できる電極チップの研磨方法を提供すること。【解決手段】まず、サ-ボモ-タ6で移動可能な一方の電極チップを他方の電極チップに当接させて、チップの合計消耗量を検出する。ついで、モーボモータ側のチップを研磨基準板16に当接させて、そのチップの消耗量を検出し、更に、合計消耗量から演算して、他方のチップの消耗量を算出する。その後、打点基準位置に復帰させた際のチップ先端相互の中間地点を、各チップの消耗量から算出して、その位置を研磨時の中間基準位置に対応するように演算する。研磨時、各チップを、中間基準位置側へ同等に接近させ、かつ、ドレッサ-18のカッタ30の厚さ寸法分、相互に離隔するように移動させて、荒仕上げし、更に、カッタを回転させつつ、所定距離、中間基準位置側へ同等に接近させて、仕上げ加工を行なう。
請求項(抜粋):
スポット溶接用の一対の電極チップが、溶接ロボットのア-ムに取り付けられたサ-ボガンに装着され、前記サ-ボガンが、少なくとも一方の前記電極チップを、エンコーダを内蔵させたサ-ボモータで移動可能に保持するとともに、前記一対の電極チップ相互を、所定の中間基準位置に対して、同等に接近させる位置制御機能を備えて構成され、前記一対の電極チップを研磨するドレッサ-が、表裏で前記一対の電極チップを研磨可能に回転するカッタを備えるとともに、前記溶接ロボットの作動による前記サーボガンの稼動範囲内で、研磨時の前記一対の電極チップの軸方向への移動に追従して移動可能に保持されて配置され、さらに、前記溶接ロボットの作動による前記サーボガンの稼動範囲内に、一方の電極チップを当接可能に、研磨基準板が、配設固定され、溶接加工中に、下記工程を具備して研磨する電極チップの研磨方法であって、溶接加工前に、前記サーボガンに装着された前記一対の電極チップの絶対的な打点基準位置を検出する打点基準位置検出工程、所定数の打点後に、前記一対の電極チップを打点基準位置に復帰させた後、前記サーボモータを作動させ、一方の前記電極チップを他方の前記電極チップに当接させて、前記一対の電極チップの合計の消耗量を検出する合計消耗量検出工程、前記研磨基準板の位置に、前記サーボガンを配置させて、前記モーボモータを作動させ、一方の前記電極チップを前記研磨基準板に当接させて、一方の前記電極チップの消耗量を検出する一方側消耗量検出工程、合計の消耗量から、一方の前記電極チップの消耗量を減算して、他方の前記電極チップの消耗量を算出する他方側消耗量検出工程、消耗後における前記一対の電極チップを前記打点基準位置に復帰させた際の、前記一対の電極チップ先端相互の中間地点を、一方の前記電極チップの消耗量と他方の前記電極チップの消耗量とから算出し、前記中間地点に対応する研磨時の研磨基準位置を算出する研磨基準位置算出工程、前記研磨基準位置を前記中間基準位置に設定するとともに、前記ドレッサ-のカッタの表裏で前記一対の電極チップを研磨可能な位置に、前記サーボガンを配置させ、さらに、前記カッタを回転させつつ、前記一対の電極チップを、前記中間基準位置側へ同等に接近させるとともに、前記カッタの厚さ寸法分、相互に離隔するように移動させて、前記一対の電極チップの荒仕上げ加工を行なう荒仕上げ工程、荒仕上げ工程後に、前記カッタを回転させつつ、前記一対の電極チップ相互を、所定距離、前記中間基準位置側へ同等に接近させて、前記一対の電極チップの仕上げ加工を行なう仕上げ研磨工程、を具備して研磨することを特徴とする電極チップの研磨方法。

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