特許
J-GLOBAL ID:200903054304649400

遮水構造の破損位置検出方法および破損規模検出方法並びに漏水部補修方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 布施 行夫 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-099072
公開番号(公開出願番号):特開平9-264806
出願日: 1996年03月28日
公開日(公表日): 1997年10月07日
要約:
【要約】【課題】 高い電圧を用いず安全で、メンテナンスも容易で確実に破損位置、規模を把握でき、補修も容易な遮水構造の破損位置検出方法および破損規模検出方法並びに漏水部補修方法を提供する。【解決手段】 被遮水施工部18に監査廊22が配設され、被遮水施工部18の底面は監査廊に向って下降傾斜する。被遮水施工部18に、複数の遮水シート区画24aが監査廊22を中心に離れる方向に敷設される。各遮水シート区画24aは、2枚のシート体32,34の周縁部を密閉して内部が独立連通状態とされ、集水・注入管42にて監査廊22内と連結される。監査廊22内から漏水の生じた遮水シート区画24a内に注水し、水圧の増加率の減少時点あるいは水圧の安定状態での水圧計の測定値により、破損部70の位置を求める。また、一定水量で注水した場合の水圧の増加率に対する減少率等によって破損規模を検出する。
請求項(抜粋):
底面が所定位置に向かって下降傾斜する被遮水施工部と、前記被遮水施工部の底面傾斜下端位置に配設された監査廊と、前記被遮水施工部の表面に、前記監査廊位置を中心にして、前記監査廊から離れる方向に敷設されて、前記被遮水施工部の表面を覆う複数の遮水シート区画とを備え、前記各遮水シート区画は、2枚のシート体の周縁部を密閉して内部が独立連通状態に形成され、前記監査廊側で集水・注入管を介して前記監査廊内部と連結された遮水構造の破損位置検出方法であって、前記複数の遮水シート区画の内いずれかの遮水シート区画の前記シート体に破損が生じた際に、前記破損部から前記シート体間内に浸入した浸出水を、前記被遮水施工部底面の傾斜により、前記集水・注入管側へと導き、前記集水・注入管を介して前記監査廊内で前記遮水シート区画の漏水を検出する工程と、前記漏水の検出された遮水シート区画の前記監査廊内の前記集水・注入管より前記遮水シート区画内に注水を行う工程と、前記監査廊内の集水・注入管に設けた水圧計により前記遮水シート区画内の水圧を測定し、前記遮水シート区画内の水圧の増加率が減少した時点または水圧が安定した状態での前記水圧計の測定値を求める工程と、前記水圧の測定値により、前記水圧計から前記遮水シート区画内の水面までの高さを求めることで、前記破損部の高さ位置を求める工程と、前記破損部の高さ位置および前記被遮水施工部底面の傾斜角度から、前記シート体の破損部の位置を求める工程と、を含むことを特徴とする遮水構造の破損位置検出方法。

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