特許
J-GLOBAL ID:200903054327415393

クロム含有溶鋼の精錬方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 中前 富士男
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-100575
公開番号(公開出願番号):特開平11-279614
出願日: 1998年03月27日
公開日(公表日): 1999年10月12日
要約:
【要約】【課題】 フェロシリコン等の高価な還元材を使用することなく、酸化クロムの還元時の溶鉄温度の上昇を抑制して耐火物の溶損を防止することができるクロム含有溶鋼の精錬方法を提供する。【解決手段】 クロムを含有した溶鉄6の脱炭工程と、脱炭滓8の還元工程と、スラグ排滓工程からなるクロム含有溶鋼の精錬方法において、脱炭滓8の還元工程を行う際に、吹酸火点の発光スペクトル測定装置5により溶鉄6中のクロム値を測定して、下記(1)式で表される還元速度指数R値を算出し、還元速度指数R値が低下し始めた時点から、上吹きの酸素流量を減少させつつ、上吹きの酸素に不活性ガスを混合して、全吹き込みガス流量を低下させることなく脱炭滓中のクロムを溶鉄中に還元回収する。R=(〔%Cr〕2 -〔%Cr〕1 )/(t2 -t1 ) ・・・・(1)
請求項(抜粋):
吹酸火点の発光スペクトル測定装置を備えた同一精錬炉を用いて、クロムを含有した溶鉄を吹酸して脱炭する脱炭工程と、前記脱炭工程により生成した酸化クロムを含有する脱炭滓を炉内に残留させたまま、次チャージの溶銑を装入して吹酸昇温を行い前記脱炭滓に含有されるクロムを溶鉄中に還元回収する脱炭滓の還元工程と、前記脱炭滓中のクロムを前記溶鉄中に還元回収した後のスラグを排滓するスラグ排滓工程からなるクロム含有溶鋼の精錬方法において、前記脱炭滓の還元工程を行う際に、前記吹酸火点の発光スペクトル測定装置により前記溶鉄中のクロム値を測定して、下記(1)式で表される還元速度指数R値を算出し、該還元速度指数R値が低下し始めた時点から、上吹きの酸素流量を減少させつつ、前記上吹きの酸素に不活性ガスを混合して、全吹き込みガス流量を低下させることなく前記脱炭滓中のクロムを前記溶鉄中に還元回収することを特徴とするクロム含有溶鋼の精錬方法。 R=(〔%Cr〕2 -〔%Cr〕1 )/(t2 -t1 ) ・・・・(1)ただし、〔%Cr〕1 は、経過時刻t1 の時の溶鉄中のクロム濃度(重量%)〔%Cr〕2 は、経過時刻t2 の時の溶鉄中のクロム濃度(重量%)t1 及びt2 は、経過時刻(秒)
IPC (3件):
C21C 5/28 ,  C21C 5/35 ,  C21C 5/46
FI (3件):
C21C 5/28 E ,  C21C 5/35 ,  C21C 5/46

前のページに戻る