特許
J-GLOBAL ID:200903054354135645

析出硬化型高珪素二相ステンレス鋼の硬化方法並びにそれを用いた高硬度加工製品の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 柳野 隆生
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-244412
公開番号(公開出願番号):特開平7-097623
出願日: 1993年09月30日
公開日(公表日): 1995年04月11日
要約:
【要約】【目的】 構造用の安価な析出硬化型高珪素ステンレス鋼を用いて、比較的短時間の熱処理によって高価な時効性高珪素鋼と同等以上の表面硬度が得られ、しかも加工性及び寸法精度に優れた高硬度加工製品の製造方法を提供する。【構成】 析出硬化型高珪素二相ステンレス鋼塊から所定形状の鋼材を形成してなる母材の製鋼工程と、900〜1000°Cの温度に所定時間維持して急冷し、次いで600〜700°Cの温度に所定時間維持して冷却し、調質してなる第1熱処理工程と、950〜1150°Cの溶体化温度に加熱して急冷し、表面硬度をHS35〜45にしてなる第2熱処理工程と、所定の製品形状に機械的に加工してなる機械加工工程と、加工物の厚さ1cm当たり少なくとも10分間以上、420〜520°Cの温度に維持して時効硬化させてなる第3熱処理工程と、を有し、製品の表面硬度をHS65〜80まで高めてなる。
請求項(抜粋):
0.05%以下の炭素と、3.0〜5.0%の珪素と、2%以下のマンガンと、5〜10%のニッケルと、6〜12%(ただし12%を除く)のクロムと、0.2〜1%のモリブデンと、0.5〜3%の銅と、残部鉄とからなる析出硬化型高珪素二相ステンレス鋼を、900〜1000°Cの温度に所定時間維持した後、急冷し、次いで600〜700°Cの温度に所定時間維持した後、冷却し、調質してなる第1熱処理工程と、950〜1150°Cの溶体化温度に加熱した後、急冷し、表面硬度をショア硬さHSに換算して35〜45にしてなる第2熱処理工程と、鋼材の厚さ1cm当たり少なくとも10分間以上、420〜520°Cの温度に維持して時効硬化させてなる第3熱処理工程と、を有し、前記各工程を順次行い且つ第3熱処理工程に費やす時間を7時間以内に制限し、表面硬度をショア硬さHSに換算して65〜80まで高めてなることを特徴とする析出硬化型高珪素二相ステンレス鋼の硬化方法。
IPC (4件):
C21D 6/00 102 ,  C21D 8/00 ,  C22C 38/00 302 ,  C22C 38/44

前のページに戻る