特許
J-GLOBAL ID:200903054618996245

有機性廃棄物の高速堆肥化施設と有機性廃棄物の再生方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 大津 洋夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-165144
公開番号(公開出願番号):特開平6-345575
出願日: 1993年06月10日
公開日(公表日): 1994年12月20日
要約:
【要約】 (修正有)【目的】 微生物の発酵消化能力や堆肥化能力を最大限発揮できる高速堆肥化処理施設、及びこれを用いて有機廃棄物を短期間に効率良く発酵処理して堆肥化し再利用する方法を提供する。【構成】 廃棄物調整手段と発酵槽と発酵条件調整手段と切返し装置と脱離液貯留槽と散水装置とからなり、廃棄物調整手段で有機廃棄物の養分、水分、pHを調整して発酵用調整廃棄物にし、発酵槽内に投入し、発酵条件調整手段を作動させ発酵用調整廃棄物へ自然微生物と、適度の暖かい温度と、豊富な空気とを下から吹き上げて供給しつづけて水分調製し、発酵槽内の発酵が活性化しやすい状態を維持し、有機廃棄物を高速堆肥化処理する施設及び有機廃棄物(汚泥を含む)にペーパースラッジと植物性スラッジ焼却灰(ペーパースラッジ焼却灰を含む)を混合した発酵用調整廃棄物を発酵槽で発酵処理して堆肥とする方法。
請求項(抜粋):
有機性廃棄物に植物性スラッジと必要に応じてスラッジ焼却灰や凝集剤やpH調整剤を混合し、養分、水分、pHを調整して発酵用調整廃棄物にする廃棄物調整手段と、投入口と排出口を有し発酵用調整廃棄物を収納できる有底上面開口型の収納槽で、その少なくとも投入口近傍の底面部には排水口を有する排水構造部を形成する発酵槽と、当該発酵槽に装着され、収納槽内を発酵に適した状態に保つよう自然界の土壌菌や酵素等の微生物と温度と空気量と水分とを供給調整する発酵条件調整手段と、発酵槽に収納されている発酵用調整廃棄物の腐熟をすすめるため切返しを行う切返し装置と、前記発酵槽の排水口と連通し、収納槽内の発酵用調整廃棄物の保水力を越えた液体が重力により底部まで下ってきた脱離液を貯留する脱離液貯留槽と、前記脱離液貯留槽に装着され、貯留する脱離液を汲み上げる汲み上げ部とこれに連続して形成された散水部とからなり、発酵槽内に収納された発酵用調整廃棄物に散水できるように構成された散水装置とからなる高速堆肥化処理施設であって、前記発酵条件調整手段は、吸入した外気を圧縮するとともに適度に暖めこれを吐出す昇温調整機能付き空気圧縮機と、当該空気圧縮機からの暖められた吐出空気を発酵槽に導く給気導管部と、当該給気導管部の先方に連結形成された空気噴出孔を有する給気管部と、給気導管部に配設された噴出空気量調整装置とからなる給気系機構であり、当該給気系機構の給気管部は発酵槽の底面部にほぼ全面にわたって配設され、当該配設された給気管部の周辺またはその近傍上部には通気・通水床層を形成して、これが収納槽の底部となるように構成してあり、当該給気系機構の空気圧縮機を作動させることにより自然界の土壌菌や酵素等の微生物を含んだ空気を吸入し、圧縮するとともに適度な温度に暖めて吐出し、給気導管部はこの吐出し圧縮空気を発酵槽に送り、噴出空気量調整装置で供給される空気量が調整されたうえ給気管部の空気噴出孔から発酵槽内に噴出され、この暖たかく土壌菌や酵素等の微生物を含んだ空気は通気・通水床層を介して収納槽底部のほぼ全面から収納槽内に吹き出すように供給され、これによって収納槽内の発酵用調整廃棄物へ自然界の土壌菌や酵素等の微生物と、適度の温度と、豊富な空気量とを調整供給するとともに、吹き出し空気が発酵用調整廃棄物の保水力を越えた液体分の重力流下を促して水分の調整をするようになし、発酵槽の底部まで下ってきた脱離液を脱離液貯留槽に貯留し、必要に応じて前記散水装置の汲み上げ部を作動させて脱離液貯留槽内の脱離液を汲み上げ、散水部を用いて発酵槽内の発酵用調整廃棄物に散水することにより、発酵に必要な水分の補充や二次発酵に必要な水分の補充を行えるようにしたことを特徴とする有機性廃棄物の高速堆肥化処理施設。
IPC (3件):
C05F 3/06 ,  C02F 11/02 ZAB ,  C05F 7/00 301

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