特許
J-GLOBAL ID:200903054673764620

沸騰冷却装置及びその製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 石黒 健二
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-093312
公開番号(公開出願番号):特開平10-284661
出願日: 1997年04月11日
公開日(公表日): 1998年10月23日
要約:
【要約】【課題】 簡単な構造で冷媒蒸気と凝縮液との干渉を防止でき、且つ小型で低コストの沸騰冷却装置を提供すること。【解決手段】 密閉容器3は、押出成型により形成された押し出し部材6と、この押し出し部材6の両端開口面を気密に塞ぐ一組のキャップ7とから成る。押し出し部材6の左右の両側壁6aの内面には、冷媒流制御板4を保持するための溝8が形成されている。キャップ7は、押し出し部材6の両端部外周に被せられて気密に接合されている。冷媒流制御板4は、アルミニウム等の金属板から成り、冷媒蒸気を通すための開口部4aと凝縮液を通すための開口部4bを設けたもので、両側辺部が押し出し部材6に形成された溝8に差し込まれて保持されている。発熱体は、密閉容器3の受熱壁6bの表面略中央部に配されて、ボルト等の締め付けによって受熱壁6bの表面に密着して固定されている。
請求項(抜粋):
対向して配置された受熱壁と放熱壁とを有し、この受熱壁及び放熱壁とともに閉空間を形成して、その閉空間に所定量の冷媒が封入された密閉容器を備え、前記受熱壁の表面に発熱体が固定され、その発熱体の熱で容器内部の冷媒が沸騰し、冷媒蒸気となって容器内部の上部空間を四方へ拡散しながら前記放熱壁の内壁面に凝縮して液化し、凝縮潜熱を前記放熱壁より外部へ放出する沸騰冷却装置であって、前記密閉容器の内部で冷媒液面より上方に配置されて、前記発熱体の熱を受けて沸騰した冷媒蒸気の流れと、この冷媒蒸気が凝縮して液化した凝縮液の流れとを制御する冷媒流制御板を有し、前記密閉容器は、押出成型により設けられた押し出し部材と、この押し出し部材の両端開口面を塞ぐ一対の蓋体とから成り、前記押し出し部材の対向する二壁面が前記受熱壁と前記放熱壁として設けられ、且つ前記押し出し部材の内壁面に前記冷媒流制御板を保持する保持手段が設けられていることを特徴とする沸騰冷却装置。

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