特許
J-GLOBAL ID:200903054821827580

アナターゼ二酸化チタン及びその製法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 浅村 皓 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-007591
公開番号(公開出願番号):特開平8-225324
出願日: 1996年01月19日
公開日(公表日): 1996年09月03日
要約:
【要約】【課題】 結晶サイズの大きいアナターゼ二酸化チタンとその製法を提供する。【解決手段】 硫酸チタン水溶液から、添加核なしで含水酸化チタンを沈降させ、含水酸化チタンをか焼することから成り、かつ硫酸チタン水溶液は200〜300gTiO2 /lの濃度を有し、硫酸塩対チタンの重量比はH2 SO4 :TiO2 で表し1.6:1〜2.2:1であり、含水酸化チタンの沈降は硫酸チタン水溶液100重量部当り水5〜35重量部の量で硫酸チタン水溶液に水を添加し誘導し、沈降含水酸化チタンを前記水溶液から分離し、カリウム化合物とリン化合物の存在下でか焼し、カリウム化合物はTiO2 に対してK2 Oとして計算したカリウム酸化物0.20〜0.60重量%の量で存在し、リン化合物はTiO2 に対してP2 O5 として計算したリン酸化物0.15〜0.55重量%の量で存在し、か焼は特定の温度プロフィルを持つ、アナターゼ二酸化チタンの製法。
請求項(抜粋):
アナターゼ二酸化チタンの製法において、硫酸チタンの水溶液から、添加核の不存在下で含水酸化チタンを沈降させ、次いで、前記含水酸化チタンをか焼することから成り、しかも、前記の硫酸チタン水溶液は、200〜300gTiO2 /リットルに等しい濃度を有し、硫酸塩対チタンの重量比は、H2 SO4 :TiO2 で表して1.6:1〜2.2:1であり、前記の含水酸化チタンの沈降は、硫酸チタン水溶液100重量部当り、水5〜35重量部の量で、前記硫酸チタン水溶液に水を添加することによって誘導し、前記沈降含水酸化チタンを前記水溶液から分離し、次いで、カリウム化合物及びリン化合物の存在下でか焼し、前記カリウム化合物は、TiO2 に対して、K2 Oとして計算したカリウム酸化物0.20〜0.60重量%に等しい量で存在し、また、前記リン化合物は、TiO2 に対して、P2 O5 として計算したリン酸化物0.15〜0.55重量%に等しい量で存在し、前記か焼の温度プロフィルは、460O C〜600O Cの範囲のガス温度を有する第1か焼領域の中に前記チタン酸化物が導入され、次いで、650O C〜700O Cの範囲のガス温度を有する第2か焼領域へ進み、第1領域と第2領域とを通過することによって、220〜260分間に渡り、650O C〜700O Cの範囲の温度まで加熱され、更に、第3領域中で20〜60分間に渡り、740O C〜800O Cの範囲の温度まで加熱され、また、第4領域中で50〜90分間に渡り、845O C〜900O Cの範囲の温度まで加熱され、更に、第5領域中で30〜70分間に渡り、900O C〜950O Cの範囲の温度まで加熱され、次いで最終的に、第6領域中で70〜130分間に渡り、930O C〜1020O Cの範囲の温度まで加熱されるようなものである、上記製法。

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