特許
J-GLOBAL ID:200903054906089554

硬貨識別装置に於ける硬貨の表面状態検出部

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 木幡 行雄
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-300296
公開番号(公開出願番号):特開平8-138107
出願日: 1994年11月09日
公開日(公表日): 1996年05月31日
要約:
【要約】【目的】 硬貨の有する凹凸模様を正確かつスピーディに検出し得るようにすること。【構成】 硬貨回転部4と、硬貨cの検出ライン上の凹凸を検出するセンサ部5と、硬貨cの一回転中に定角度間隔毎に得たN個の検出信号サンプルをA/D変換する計数部7と、そのデータを保持する検出データ記憶部8と、硬貨の表裏のデータを保持する基準データ記憶部10と、N個の検出データの値の各々を、各回毎に、1づつ順番をづらして、硬貨の表裏の各N個の基準データの値で除算し、表裏で各N群の商の値を得る比較部9と、得られた各N群の商の値のうち、いずれかの1群で、許容値内の商の値の数の総データ数Nに対する割合Pが割合Q以上なら、硬貨cは真正であり、各N群の商の値が、いずれもそうでないなら非真正であると判定する判定部12と、制御部14とからなる。
請求項(抜粋):
受け取った識別対象硬貨を、その中心を回転中心とし、かつ周端を回転外周として、360度回転させる硬貨回転部と、上記硬貨回転部で回転させられる識別対象硬貨の少なくとも一面に対面状態に配した一以上のセンサ部であって、硬貨表面の検出ラインに沿って凹凸を検出するセンサ部と、前記硬貨回転部に於ける識別対象硬貨の360度の回転中に出力される上記センサ部の検出信号出力を360/N度の回転角度毎にサンプリングし、各サンプルを各々計数する計数部と、上記計数部の計数したN個の検出データをサンプリング順に保持する検出データ記憶部と、真正硬貨についての表裏の同一位置の検出ライン上の標準的検出データである各N個の基準データを各々所定の検出順で保持する基準データ記憶部と、前記検出データ記憶部から順次読み出されるN個の検出データと上記基準データ記憶部から各別に順次読み出される硬貨表裏の各N個の基準データとについて、相互に対応する読み出し順序の前記検出データと前記硬貨表裏の基準データとを比較する比較部と、上記比較部の比較結果のデータを保持する比較結果記憶部と、上記比較結果記憶部から読み出される比較結果のデータを評価し、該比較結果のデータが識別対象硬貨が真正硬貨である場合のそれの範囲にあるか否かを判定する判定部と、上記判定部によって読み込まれ、それに基づいて前記比較結果のデータの評価を行なうための判定基準を保持する判定基準記憶部と、前記識別対象硬貨が、前記硬貨回転部に送り込まれ、これによって360度回転させられると、その回転中、360/N度の回転角度毎に、前記計数部に、前記センサ部から出力される検出信号出力をサンプリングさせ、かつ各サンプルを各々計数させ、得られたN個の検出データをサンプリング順に検出データ記憶部に保持させることとし、その後、前記検出データ記憶部の保持するN個のデータからなる検出データ群について、該検出データ群を、後記判定部に於ける判定評価が「範囲内にある」になるか又は読み出し回数がN回になるまで、読み出しを繰り返すこととし、その検出データ群の読み出し順序を、1回目の読み出しからN回目の読み出しまで、検出データ群のN個の検出データがリング状に並んでいるものとして、順次読み出し毎に、読み出し初めの検出データの順番を一つづつ後方にづらして行くこととし、各回の読み出し毎に、比較部に於いて、その読み出しの順序で、検出データを、基準データ記憶部から所定の順序で読み出された対応する順序の硬貨表側の基準データと比較し、比較結果のデータを前記比較結果記憶部に保持させ、更に比較結果記憶部に保持した比較結果のデータを、前記判定基準記憶部から読み込んだ判定基準に基づいて判定部で評価させ、該比較結果のデータが、識別対象硬貨が真正硬貨である場合のそれの範囲内にあるか否かを判定する評価判定動作を行なわせ、判定評価がその「範囲内にある」であればそのまま真正硬貨である旨の信号を出力させるとともに、硬貨識別過程を終了させ、そうでない場合は、前記検出データ記憶部からの引き続く検出データ群の読み出し動作以降の動作を継続させ、N回目の読み出しに引き続いて行なわれた比較結果に基づく判定評価が、識別対象硬貨が真正硬貨である場合のそれの「範囲内にある」というものでない場合には、その後また前記検出データ記憶部の保持するN個のデータからなる検出データ群について、該検出データ群を、後記判定部に於ける判定評価が「範囲内にある」になるか又は読み出し回数がN回になるまで、読み出しを繰り返すこととし、その検出データ群の読み出し順序を、1回目の読み出しからN回目の読み出しまで、検出データ群のN個の検出データがリング状に並んでいるものとして、順次読み出し毎に、読み出し初めの検出データの順番を一つづつ後方にづらして行くこととし、各回の読み出し毎に、比較部に於いて、その読み出しの順序で、検出データを、基準データ記憶部から所定の順序で読み出された対応する順序の硬貨裏側の基準データと比較し、比較結果のデータを前記比較結果記憶部に保持させ、更に比較結果記憶部に保持した比較結果のデータを、前記判定基準記憶部から読み込んだ判定基準に基づいて判定部で評価させ、該比較結果のデータが、識別対象硬貨が真正硬貨である場合のそれの範囲内にあるか否かを判定する評価判定動作を行なわせ、判定評価がその「範囲内にある」であればそのまま真正硬貨である旨の信号を出力させるとともに、硬貨識別過程を終了させ、そうでない場合は、前記検出データ記憶部からの引き続く検出データ群の読み出し動作以降の動作を継続させ、N回目の読み出しに引き続いて行なわれた比較結果に基づく判定評価が、識別対象硬貨が真正硬貨である場合のそれの「範囲内にある」というものでない場合には、当該の識別対象硬貨は、非真正の硬貨である旨の信号を出力させることとした制御部と、で構成した硬貨識別装置に於ける硬貨の表面状態検出部。

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