特許
J-GLOBAL ID:200903055312521894

中空糸膜及びその製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 石田 敬 (外2名)
公報種別:再公表公報
出願番号(国際出願番号):JP1997000330
公開番号(公開出願番号):WO1998-034719
出願日: 1997年02月07日
公開日(公表日): 1998年08月13日
要約:
【要約】物質分離性能に優れ、血液透析に使用した場合、β2マイクログロブリン(分子量11,800ダルトン)に代表される血液中の高分子量物質の除去性能に優れ、透析液中から患者体内へのエンドトキシンフラグメントの侵入を抑制し、生体適合性に優れる中空糸膜を開示する。この中空糸膜は、透水速度が30〜300 ml/m2・hr・mmHg、膜厚が5〜50μm、内壁表面の孔径D1は10≦D1≦300nm 、外壁表面の孔径D2が 0.6D1≦D2≦1.2 D1 、膜内部の孔径D3がD3≧1.2 D1、であって、孔径が膜の内壁表面から膜内部に向かって連続的に増加すると共に、膜内部から外壁表面に向かって連続的に減少しており、膜内部に少なくとも1つの極大部を有し、内壁層孔径増加率(ρ1)及び外壁層孔径減少率(ρ2)がそれぞれ20〜200 %であることを特徴とする。この発明の中空糸膜は、二重環状紡糸口金の外側紡出口から重合体と重合体の溶媒からなる紡糸液を吐出すると共に、内部紡出口から中空部形成剤を吐出し、紡糸液に対して水よりも凝固速度の速い溶液からなる2段以上の凝固浴で順次、凝固を行うことにより製造される。
請求項(抜粋):
透水速度が30〜300 ml/m2・hr・mmHg、膜厚が5〜50μmの中空糸膜であって、下記?@〜?Cを満足する孔径を有し、孔径が膜の内壁表面から膜内部に向かって連続的に増加すると共に、膜内部から外壁表面に向かって連続的に減少しており、膜内部に少なくとも1つの極大部を有する中空糸膜。 ?@ 10≦D1 ≦300nm D1 :内壁表面の孔径 ?A 0.6D1 ≦D2 ≦1.2D1 D2 :外壁表面の孔径 ?B D3 ≧1.2D1 D3 :膜内部の孔径 ?C 内壁層孔径増加率(ρ1)及び外壁層孔径減少率(ρ2)が20〜200 %(ρ12は、それぞれ、膜厚部を10等分したときの内壁表面と内壁表面から膜厚の3/10の間での孔径増加率及び外壁表面と外壁表面から膜厚の3/10の間での孔径減少率)
IPC (4件):
B01D 69/08 ,  B01D 71/10 ,  D01D 5/24 ,  D01F 2/04

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