特許
J-GLOBAL ID:200903055316389257

一体型の非対称ポリオレフィン膜の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 矢野 敏雄 (外4名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2000-594563
公開番号(公開出願番号):特表2002-535114
出願日: 2000年01月19日
公開日(公表日): 2002年10月22日
要約:
【要約】本発明は、熱的に誘発される液-液相分離法により、開放孔を有する海綿状微孔質支持構造及び同支持構造と比較してより緊密な構造の分離層を有する一体型の非対称膜を製造する方法に関する。化合物A及び化合物Bから成る溶剤系中の少なくとも1種のポリオレフィンの溶液を押出して成形体を製造する。化合物Aは弱い溶解剤であり、化合物Bは該ポリマーの非溶解剤である。成形工具から取出した後、成形体を工具温度までの温度ではポリマーを溶解せずかつポリマーとは化学的に反応しない固体又は液体の冷媒を使用して、ポリマーに富む相が相分離及び凝固するまで冷却する。
請求項(抜粋):
開放孔を有する海綿状微孔質支持構造及び同支持構造と比較してより緊密な構造の分離層を有する一体型の非対称疎水性膜を製造する方法であり、少なくとも以下の段階:a)ポリオレフィンの群から選択された少なくとも1種のポリマーから成るポリマー成分20〜90質量%を、溶解温度では液状で相互に混合できる化合物A及び化合物Bを含有する溶剤系80〜10質量%中に溶かした均質溶液を製造し、この際ポリマー成分、化合物A及び化合物Bから成る使用する混合物は臨界凝離温度及び凝固点を有しかつ臨界凝離温度未満では液状の凝集状態中に混合空隙を有し、化合物Aとしてはポリマー成分用溶解剤を選択し、化合物Bはポリマー成分及び化合物Aから成る溶液の凝離温度を上昇させ、b)この溶液を、臨界凝離温度を超える工具温度を有する成形工具で成形して第一表面及び第二表面を有する成形体を形成し、c)この成形体を凝固点未満の冷却温度に調節されている冷媒を用いて、ポリマーの多い相及びポリマーの少ない相への熱力学的非平衡液-液相分離が起こり、引き続き凝固温度を下回るとポリマー相の凝固が起こるような速度で冷却し、d)場合により化合物A及びBを成形体から分離する段階を包含することから成る一体型の非対称疎水性膜を製造する方法において、化合物Aとして、溶解剤中の25質量%ポリマー成分の溶液の凝離温度が純粋ポリマー成分の融点より10%未満だけ低い温度であるポリマー成分用の弱い溶解剤を選択し、化合物Bとしては、その沸点まで加熱する際ポリマー成分が溶解して均質溶液を形成することがないポリマー成分用非溶解剤を選択しかつ成形体を冷却のために、ポリマー成分を工具温度までの温度では溶解せず、成形体と化学的に反応しない固体又は液体冷媒と接触させることを特徴とする、一体型の非対称疎水性膜を製造する方法。
IPC (4件):
B01D 69/12 ,  B01D 53/22 ,  B01D 69/08 ,  B01D 71/26
FI (4件):
B01D 69/12 ,  B01D 53/22 ,  B01D 69/08 ,  B01D 71/26
Fターム (14件):
4D006GA47 ,  4D006MA01 ,  4D006MA25 ,  4D006MA31 ,  4D006MB10 ,  4D006MC22X ,  4D006MC23X ,  4D006NA10 ,  4D006NA17 ,  4D006NA18 ,  4D006NA45 ,  4D006NA63 ,  4D006PB09 ,  4D006PC48
引用特許:
審査官引用 (3件)
  • 特開昭58-164622
  • 特表平3-502661
  • 特開昭60-052612

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