特許
J-GLOBAL ID:200903055325932842

芳香族有機カーボネートの製造法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 生沼 徳二
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-203054
公開番号(公開出願番号):特開平6-184057
出願日: 1993年08月17日
公開日(公表日): 1994年07月05日
要約:
【要約】【目的】 フェノールの様な芳香族有機ヒドロキシ化合物を、一定組成のガス流動条件を使用して直接カルボニル化し、しかも、周囲条件下で上記化合物の補充量を反応器に導入せしめ得るように再循環し得る遷移金属触媒を用いた芳香族有機カーボネートの製造法を提供する。【構成】 遷移金属触媒をパラジウム触媒混合物の形で使用する。該パラジウム触媒はテルピリジンのような有機共触媒及び五座配位子を含むコバルト錯体の形のコバルト共触媒と組み合わせて使用する。形成された芳香族有機カーボネートはカルボニル化反応混合物からジフェニルカーボネートのような芳香族有機カーボネートとフェノールのような芳香族有機ヒドロキシ化合物との1:1モル比の付加物として分離される。
請求項(抜粋):
(1)芳香族有機ヒドロキシ化合物、及び、該芳香族有機ヒドロキシ化合物のカルボニル化反応の触媒として有効量の遷移金属触媒、を反応器に装入する段階と;(2)この反応器に酸素及び一酸化炭素の混合物を導入し、ついで得られる混合物を、全反応圧及び該混合物中の一酸化炭素及び酸素の分圧を上記芳香族有機ヒドロキシ化合物が芳香族有機カーボネートに実質的に転化されるまで実質的に一定に保持し乍ら、60°C乃至150°Cの温度で撹拌下に加熱する段階と;(3)工程(2)で得られる混合物を約50°C乃至約30°Cの温度まで冷却させて芳香族有機カーボネート及び芳香族有機ヒドロキシ化合物の1:1モル比の付加物を形成する段階と;(4)工程(3)の1:1モル比の芳香族付加物を回収する段階と;(5)上記1:1モル比の芳香族付加物を減圧下に約40°C乃至約180°Cの範囲の温度に加熱して芳香族有機ヒドロキシ化合物を分離せしめる段階と;を含んで成る芳香族有機カーボネートの製造法であって、上記遷移金属触媒は、下記の(a)及び(b)からなる群から選択された一員である、芳香族有機カーボネートの製造法:(a)本質的に、(i)上記芳香族有機ヒドロキシ化合物800-10,000モル当たり1グラム原子のパラジウム物質であって、触媒活性パラジウム又は化学結合されたパラジウムから選択されたパラジウム物質;(ii) 2価若しくは3価の、コバルト若しくはマンガン若しくは銅、の、塩若しくはジケトンとの錯体若しくは一酸化炭素との錯体、からなる群から選択された共触媒形態の金属、をパラジウム1グラム原子当たり0.5-5.0グラム原子;(iii)パラジウム1グラム原子当たり0.1ないし2モルの芳香族有機アミンであって、テルピリジン、フェナントロリン及びキノリン類から選択された芳香族有機アミン;及び(iv)パラジウム1グラム原子当たり10ないし100モルの、第4級アンモニウムハライド又はホスホニウムハライド;から成る混合物;(b)本質的に、(v)芳香族有機ヒドロキシ化合物800-10,000モル当たり1グラム原子の、(a)(i)のパラジウム物質;(vi)コバルト共触媒形態のコバルトを、パラジウム1グラム原子当たり0.5乃至2グラム原子;但し、該コバルト共触媒は、五座有機配位子を含むコバルト錯体と、該コバルト錯体のコバルト1グラム原子当たり0乃至0.5モルの(a)(iii) の芳香族アミンと、を含んでいる;(vii)パラジウム1グラム原子当たり10ないし100モルの、(a)(iv)の第4級アンモニウムハライド又はホスホニウムハライド;から成る混合物。
IPC (6件):
C07C 69/96 ,  B01J 31/12 ,  B01J 31/22 ,  C07C 68/00 ,  C07C 68/08 ,  C07B 61/00 300

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