FM-CWレーダ装置

発明者：
出願人/特許権者：
代理人 (1件)：宮田金雄 (外2名)
公報種別：公開公報
出願番号（国際出願番号）：特願平9-298415
公開番号（公開出願番号）：特開平11-133144
出願日： 1997年10月30日
公開日（公表日）： 1999年05月21日
要約：

【要約】【課題】特定の周期で直線FM変調を行った送信信号を目標に照射し、目標からの受信信号との差によりビート信号を検出し、この信号の周波数分析から距離・速度計測を行う機能を持つことを特徴としたFM-CWレーダ装置において、受信信号に混入する直流及び低周波によって目標のビート信号が検出できないために、特定の相対距離、相対速度範囲内の複数の前方の移動及び停止目標の不検知領域が発生する。【解決手段】送信信号に特定の変調周期でかつ異なる2種類の変調帯域幅を有する直線FM変調波を用いることにより上記不検知領域を変化させ、従来のFM-CWレーダ装置において連続的に発生していた上記不検知領域内の目標物を上記2周期毎に1回検出できるようにする。

請求項（抜粋）：

電圧制御発振器において、励振される出力送信信号の発振周波数が特定の下限値と上限値の間で直線的かつ周期的に増減するように上記電圧制御発振器の制御を行う変調電圧を記憶する変調電圧記憶部、上記の変調電圧を変調電圧記憶部から所定の掃引時間毎に読み出すタイミング信号を出力するタイミング制御器、および上記の変調電圧記憶部に記憶されている変調電圧を上記のタイミングで読み込みディジタル-アナログ変換を行い変調電圧を出力するD/A変換器からなる変調電圧発生部と、この変調電圧発生部から変調電圧を入力しこの電圧に比例した発振周波数を有する出力送信信号を励振し出力する電圧制御発振器、上記の出力送信信号と周波数及び位相が時間的に同期しかつ電力増幅した高周波送信信号を出力する高周波増幅器、および上記の高周波送信信号を所定の電力比に分配し出力する方向性結合器からなる送信信号変換部と、この送信信号変換部から出力される高周波送信信号を電磁波に変換して目標物に照射する送信空中線、及び目標物からの反射電磁波を受信して高周波の受信信号に変換する受信空中線からなるアンテナ部と、上記受信空中線から取り出された高周波受信信号と上記の方向性結合器からの高周波送信信号の一方とを周波数混合して受信ベースバンド信号を出力する受信ミクサ、この受信ベースバンド信号と周波数及び位相が時間的に同期しかつ所定の利得で増幅された受信ベースバンド信号を出力するビデオ増幅器、および受信ベースバンド信号において計測に不要な高周波部分を遮断して目標情報を含む受信ビート周波数のみを取り出す低域通過型フィルタからなる受信信号検出部と、この受信信号検出部の出力信号を上記の変調電圧の掃引時間毎に取り込むタイミング信号を出力するタイミング制御器、上記のタイミングで受信ベースバンド信号を入力しアナログ-ディジタル変換を行うA/D変換器、上記のA/D変換器により離散化・量子化された受信ベースバンド信号の周波数解析を行いこの信号に含まれる複数の周波数成分を分離する周波数解析手段、およびこの周波数解析手段によって検出された周波数成分から目標の位置及び速度情報を検出する距離・速度計測手段からなる受信ベースバンド信号処理部とで構成されるFM-CWレーダ装置において、上記の変調電圧発生部は、その下限値と上限値の周波数幅が上記の下限値と上限値の周波数幅とは異なる2種類の変調帯域幅を有する送信信号を励振する異なる2種類の変調電圧を記憶する変調電圧記憶部、上記の2種類の変調電圧を所定のタイミングで切り替えて出力するスイッチ及びタイミング制御器、および変調電圧をディジタル信号からアナログ信号に変換するD/A変換器とにより構成され、上記の受信ベースバンド信号処理部は上記の変調電圧発生部の変調電圧出力タイミングと時間的に同期したタイミングで変調帯域幅の異なる受信信号毎に受信信号検出部の出力ベースバンド信号を入力しベースバンド信号をアナログからディジタルに変換するA/D変換器、離散化・量子化された受信ベースバンド信号を離散フーリエ変換により信号周波数の分析を行い目標のドップラ周波数を含む周波数スペクトルとして出力する周波数解祈手段、および検出された周波数スペクトルを変調帯域幅の異なる受信信号毎に算出係数を変えて距離・速度計算を行う距離・速度計測手段とで構成したことを特徴としたFM-CWレーダ装置。

引用特許：

審査官引用 (3件)

レーダ装置
公報種別：公開公報出願番号：特願平6-139849 出願人：株式会社日立製作所
特公昭36-003094
特公昭36-003094

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