特許
J-GLOBAL ID:200903055608720701

ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 長谷川 曉司
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-136419
公開番号(公開出願番号):特開平9-316146
出願日: 1996年05月30日
公開日(公表日): 1997年12月09日
要約:
【要約】【課題】 剛性、耐熱性、外観等の品質を損なわずに、耐衝撃性を向上させたブロック型プロピレン系共重合体樹脂組成物を工業的に有利な条件で製造する方法を提供。【解決手段】 第1段で主としてプロピレンからなるポリマーを重合し、第2段で下記式(1)のK(1)が800〜1200(g/gCAT・Hr・atm)となる条件でプロピレンとα-オレフィンを共重合して、これを溶融混練し、エラストマー成分が含有量5〜60%で多層構造をして分散し、フィッシュアイが300個/250cm2 以下のポリプロピレン系樹脂組成物を得る。【数1】K(θ)は、エラストマー収率、Kは触媒の減衰、Aは触媒活性。
請求項(抜粋):
少なくとも1つの重合槽で、プロピレンを主成分とするα-オレフィンの重合を連続的に行い、得られた重合体を、中に含まれる触媒を失活させることなく別の単独の重合槽に移送して、プロピレンとα-オレフィンとの共重合を、実質的に気相で連続的かつ下記式(1)で定義されるエラストマー成分の重合活性K(1)が800≦K(1)≦1200(g/gCAT・Hr・atm)となる条件で行ない、これを溶融混練し、プロピレンと他のα-オレフィンからなるエラストマー成分5〜60重量%を含有するプロピレン系ブロック共重合体であって、かつ、該エラストマー成分がプロピレン成分の少ない部分とプロピレン成分の多い部分とによって多層構造を形成して粒子状に分散し、かつ、Tダイ成形にて厚さ30μmのフィルムに成形した際に、直径0.05mm以上のフィッシュアイが、300個/250cm2 以下であるようなポリプロピレン系樹脂組成物を得ることを特徴とするポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法。【数1】ただし、K(θ)は、触媒1(g)あたり、モノマー圧力=1(atm)あたり、かつ、単位時間あたりのエラストマー収量(g)の近似式であり、K(1)は、θ=1(Hr)とした際の値である。また、θはエラストマー重合槽における平均滞留時間(Hr)、k(1/Hr)は使用した触媒の減衰の速さを示す括弧内の次元を有する定数、A(g/gCAT・Hr・atm)は使用した固体触媒成分の活性を示す括弧内の次元を有する定数である。
IPC (2件):
C08F297/08 MRH ,  C08F 4/658 MFG
FI (2件):
C08F297/08 MRH ,  C08F 4/658 MFG

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