特許
J-GLOBAL ID:200903055700125178

ハイブリッドコムギの生産方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 浅村 皓 (外3名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-548999
公開番号(公開出願番号):特表2000-514664
出願日: 1998年05月14日
公開日(公表日): 2000年11月07日
要約:
【要約】本発明は、普通コムギおよびデューラムコムギの遺伝子的雄性不稔性雌親株を安定に維持する能力に基づく、ハイブリッドコムギの生産方法に関する。本発明はまた、劣性雄性不稔性対立遺伝子と優性花粉キラー対立遺伝子に対してホモ接合性である雄性不稔性雌株と、容易かつ安定に繁殖できる維持株とを提供する。維持株は、雌性株と同遺伝子型であるが、維持株に稔性を回復する優性雄性稔性対立遺伝子と、未変性の花粉キラーの枯死作用に感受性であり従って雌性株へのこの遺伝子の遺伝を防止する劣性花粉キラー対立遺伝子と、維持株自身の維持を促進する1つまたはそれ以上の選択マーカーとを有する、異種改変染色体を有する。本発明はまた、任意の所望の栽培品種を、雄性不稔性雌株および維持株に変換する方法を提供する。
請求項(抜粋):
ハイブリッドコムギの生産において使用するための普通コムギまたはデューラムコムギの雄性不稔性雌親株の維持のための方法であって、 (a)雌親株を雄性親株と交配すること[該雌親株は、染色体4Bの短腕(4BS)上の劣性ms-B1雄性不稔対立遺伝子の任意の1つと、染色体6Bの長腕(6BL)上の優性花粉キラーKi-B1対立遺伝子との両方についてホモ接合性である雄性不稔性植物であり、該雄性親株は維持株であり、かつ雌親株と同遺伝子型であり、雌親株の同じms-B1とKi-B1対立遺伝子についてホモ接合性であり、そして(i)優性雄性稔性対立遺伝子Ms、6BL上の未変性花粉キラー対立遺伝子の枯死作用に感受性の劣性対立遺伝子ki、および1つまたは2つの選択マーカー(これにより、この染色体を有する植物を選択することができる)を含む、2つまたはそれ以上の異なる異種染色体から得られるセグメントからなる、改変染色体(ここではECと呼ぶ);および(ii)Ms、ki、および選択マーカー対立遺伝子に加えて、種子マーカー(これにより、この染色体を有する種子を、これを持たない種子から分離することができる)を含む、2つまたはそれ以上の異なる異種染色体から誘導されるセグメントからなる、改良された改変染色体(ここではIECと呼ぶ)から選択される添加異種改変染色体を有する]:および (b)(a)の交配から子孫種子を収穫すること[この種子の全ては、該雄性不稔および花粉キラー対立遺伝子についてホモ接合性であり、改変染色体ECまたはIECを欠いており、該種子は、生長すると該雄性不稔性雌株に発育する]、を特徴とする上記方法。

前のページに戻る