特許
J-GLOBAL ID:200903055702257993

飛灰からの重金属類の回収方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 佐藤 隆久 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-233020
公開番号(公開出願番号):特開平8-003655
出願日: 1994年09月28日
公開日(公表日): 1996年01月09日
要約:
【要約】 (修正有)【目的】廃自動車、廃家電製品などからのシュレッダーダストの焼却減容時に発生する飛灰中に含まれる金属類の分離回収。【構成】廃棄物の焼却時に発生する重金属類とCa固定化塩素を含む飛灰を、炭酸ガスを吹送しながら水洗し、その洗浄液を濃縮乾燥して塩化カルシウムを結晶として得、洗浄工程の固形残渣に、オレイン酸などを捕集剤とし、パイン油などを起泡剤として浮遊選鉱し、フロスとして炭酸カルシウムを回収し、浮遊選鉱工程沈降残渣に硫酸を充分に混合して重金属を硫酸塩とし、この混合物に水を加えてAl以外の金属の硫酸塩を溶解し、溶解したCuイオンを沈降残渣中に存在していた金属A1により金属Cuとし析出させ、不溶解物と共に濾滓として分離除去し、濾滓を水に再懸濁後、活性剤を添加して濾滓中の金属銅および硫酸鉛を活性化処理し、浮遊選鉱により金属銅および硫酸鉛を回収する。
請求項(抜粋):
廃棄物を焼却した際に発生する重金属類およびCa固定化塩素を含有する飛灰からの重金属類の回収方法であって、a)飛灰を炭酸ガスを吹送しながら水を用いて洗浄する工程と、b)上記a)洗浄工程における洗浄液を濃縮し乾燥して塩化カルシウムを結晶として得る工程と、c)前記a)洗浄工程における固形残渣にオレイン酸、1級アミン酢酸塩、アルキル硫酸塩、アルキル又はアリル燐酸塩、トール油、クレゾール酸を捕集剤として使用し、またパイン油、MIBC、エチレングリコールを起泡剤として使用し、浮遊選鉱を行ない、フロスとして炭酸カルシウムを回収する工程と、d)前記c)浮遊選鉱工程の沈降残渣に硫酸を充分に混合して沈降残渣中に残存する重金属を硫酸塩とし、この混合物に水を加えて金属の硫酸塩を溶解すると同時に、溶解した銅イオンを沈降残渣中に存在していた金属Alにより金属銅として析出させ、不溶解物と共に瀘滓として分離除去する工程と、e)前記d)工程で分離した不溶解物を水でリパルプして条件槽で硫化剤を加えて金属銅の表面を活性化し、浮選剤にはザンセート、アルキル又はアリル・ジフォスフェート、ジチォカルバニリド又はジチォカルバメート、硫化ソーダ、硫化水素、ケロシン、アルキル硫酸エステル、アルキル又はアリル燐酸塩、パイン油、エチレン・グリコール、メチル・イソブチル・カルビノール、等の浮選剤を用いて浮選を行い、銅と硫酸鉛を浮遊選鉱の混合精鉱として回収する工程とを有することを特徴とする飛灰からの重金属類の回収方法。

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