特許
J-GLOBAL ID:200903055764396345

RNAウィルスの検出方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小川 勝男
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-048954
公開番号(公開出願番号):特開平6-261800
出願日: 1993年03月10日
公開日(公表日): 1994年09月20日
要約:
【要約】【目的】 自動化に適したRNAウィルスの検査手法を提供する。【構成】 標的RNAウィルス1のRNA2の特定の部分に相補的な塩基配列をもつ一本鎖DNA3を固定化した粒子4を含む反応容器に検体血清を入れ、RNAの抽出反応を行い、遊離RNAをハイブリダイゼーション反応により粒子に固定化し、容器洗浄後、逆転写酵素、耐熱性DNAポリメラーゼ、および蛍光色素8を標識した増幅用プライマー7を含む反応溶液を加え、所定の温度に反応容器を保ち、cDNA6合成、蛍光色素標識一本鎖DNA9の増幅10を同一の反応容器内で行う。未反応プライマー除去後、二本鎖DNAの変性条件下で一本鎖DNAを粒子から遊離11させ、蛍光検出用のセル12に移し、蛍光量を計測し増幅DNA量すなわち標的ウィルス量を定量する。【効果】 RNAウィルス検出が高感度かつ簡便にできる。
請求項(抜粋):
生体試料をタンパク質変性剤で処理してRNAを遊離せしめるプロセスと、前記生体試料中のRNAウィルスから逆転写酵素によってcDNAを合成するプロセスと、酵素によって特定のDNA領域を増幅するプロセスと増幅したDNA量を計測するプロセスとからなる生体中のRNAウィルスを検出する方法において、標的RNAウィルスの特定の部分の塩基配列に相補的な一本鎖DNAを固定した粒子を容器内に入れておいた反応容器からタンパク質変性剤処理後の反応溶液を吸引するプロセス、前記容器に洗浄溶液を注入して洗浄し洗浄後に洗浄溶液を吸引するプロセス、逆転写酵素、耐熱性のDNA合成酵素、および酵素反応用のバッファ、DNA合成用の4種の基質、前記標的RNAウイルスの特定部分とは重なりあわない部分と同一の配列を有する蛍光体標識DNAオリゴマーを前記容器に注入するプロセス、逆転写酵素に好適な温度でcDNAを合成するプロセス、前記容器を、核酸二本鎖の解離、標的DNAとプライマーとのハイブリダイゼーション、DNA合成反応に好適な温度に順次設定し、これを10回ないし60回繰り返すことにより標的cDNAの特定の領域を増幅するDNA増幅プロセスから構成することにより全プロセスを同一反応容器中で連続して行うことを特徴とするRNAウィルスの検出方法。

前のページに戻る