特許
J-GLOBAL ID:200903056147032324

予圧を付与された転がり軸受装置の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小山 欽造 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-163293
公開番号(公開出願番号):特開平6-344233
出願日: 1993年06月08日
公開日(公表日): 1994年12月20日
要約:
【要約】【目的】軌道面や転動面を傷付けずに組み立てる。軸9に内輪11を押し込む作業を、少ないエネルギで加振しながら可能とする。【構成】第一の内輪軌道10を有する軸9に、第二の内輪軌道12を有する内輪11を外嵌する。両軌道10、12のピッチは、所定の予圧付与の為に必要なピッチよりも大きくしておく。この状態で外輪13内周面の外輪軌道14、14と第一、第二の内輪軌道10、12との間に玉5、5を組み込む。そして、玉5、5を円周方向等間隔位置に配置する。次いで、圧電素子31a、31bにより転がり軸受装置を振動しつつ、上記内輪11を軸方向にずらせる。振動センサ22により、転がり軸受装置の共振周波数を検出して、必要な予圧を付与する。
請求項(抜粋):
第一の周面を有する第一の部材と、この第一の部材と同心に配置され、上記第一の周面と対向する第二の周面を有する第二の部材と、上記第一の周面に形成された第一の軌道と、上記第二の周面の一部で第一の軌道と対向する部分に形成された第二の軌道、並びにこの第二の軌道から軸方向にずれた部分で上記第二の周面に形成された第三の軌道と、十分な嵌合強度を持って上記第一の部材に、上記第一、第二の部材と同心に支持され、上記第二の周面と対向する第三の周面を有する第三の部材と、この第三の周面の一部で、上記第三の軌道に対向する部分に形成された第四の軌道と、上記第一の軌道と第二の軌道との間、並びに上記第三の軌道と第四の軌道との間に、それぞれ複数個ずつ設けられた玉とを備え、上記第一の部材に対する上記第三の部材の嵌合深さを調節する事により上記複数個ずつの玉に適正な予圧を付与した、予圧を付与された転がり軸受装置を製造する場合に、上記嵌合深さを適正予圧付与に必要な長さからずらせ、上記玉に予圧付与を行なえない状態で、上記第一の軌道と第二の軌道との間、並びに上記第三の軌道と第四の軌道との間に、それぞれ複数個ずつの玉を挿入した後、第一の部材に対し上記第三の部材を軸方向に押し動かす事により、上記嵌合深さを適正予圧に必要な長さにする予圧を付与された転がり軸受装置の製造方法であって、上記第三の部材及びこの第三の部材を軸方向に押し動かす部材に対し直列に、上記軸方向の力に対して十分な剛性を有する圧電素子を配置し、この圧電素子への通電に基づいて上記転がり軸受装置の構成各部品を振動させると共に、この転がり軸受装置の共振周波数を測定しつつ、第三の部材を第一の部材に圧入嵌合し、上記共振周波数が予め設定した周波数にほぼ一致した状態で、上記第三の部材の圧入作業を終了する予圧を付与された転がり軸受装置の製造方法。
IPC (3件):
B23P 21/00 306 ,  F16C 25/06 ,  F16C 43/04

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