特許
J-GLOBAL ID:200903056329330800
換気装置
発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-235758
公開番号(公開出願番号):特開平10-047749
出願日: 1996年08月02日
公開日(公表日): 1998年02月20日
要約:
【要約】【課題】円形状の換気装置若しくは筒状の換気装置などの換気有効面積を、断面形状に近い換気面積で、効率よい開閉作動が可能な機能構造を具備した換気装置を開発することが課題であり、該開閉操作が自動でしかも温度伝達が敏速に行なえる機能構造にすることが目的である。【解決手段】図4の立体斜視図のように、半円を有した左右開閉羽根の垂直部に環状部と半環状部を形成し、該環状部形成箇所に、凹溝と凸部からなる誘導機能を持った環状部品を具備し、且つ該環状部品を移動せしめる動力源として、形状記憶合金性コイルスプリングとバイアススプリグを具備してなる心棒を嵌合いせしめるものである。そして、前述動力源によって、環状部品が移動せしめられると同時に、開閉羽根が対称的に作動する仕組みである。
請求項(抜粋):
換気装置本体の通気を調整する開閉羽根を、半円と垂直部を有する左右開閉羽根に分離し、且つ該左右開閉羽根の形成が、垂直部の一部を任意の長さの環状部及び半環状部形成にせしめるものである。前述左右開閉羽根の形成は、左開閉羽根が垂直部の中央部から上部側は平板状であるが、中央部の下部側を環状部にせしめられ、環状部内部の任意の位置にB凸部を環状部と一体で設け、環状部端部より最下部まで半環状部となり、該半環状部の最下部を蓋状形成にし、該蓋状中央部に貫通孔が設けられた羽根形成にするものである。また、右開閉羽根は垂直部の中央部から下部側は平板状であるが、中央部より上部側を左環状部と同様、環状部内部の任意の位置にA凸部が設けられ、環状部端部より上部側も半環状部であり、最上部も左開閉羽根の最下部と同形状とするものである。前述のような羽根形状の左右開閉羽根を蝶番的に組合せるものであり、該組合せ構造は、任意の形状にせしめられた一本の心棒に、二個の環状部品が誘導溝のB凹溝とC凹溝が曲形状に設けられ、該二個の環状部品が任意の位置で一個の環状部品に固着され挿通具備される。その上で、前述環状部品が心棒中心部で回転防止せしめられながら、且つ移動可能状態で具備するものである。該具備された状態において、環状部品を挟んで、任意の温度が記憶された形状記憶合金性コイルスプリングを上部側に、バアイアススプリングを下部側にそれぞれ挿通具備され、該形状記憶合金性コイルスプリングとバアイアススプリングが適切な発生力を保持できるよう、形状記憶合金性コイルスプリングとバアイアススプリングの両端部に、切り欠き部を有している上下座金がそれぞれの方向から挿通され、所定の位置で心棒と一体に固着される。該心棒構造に於いて、心棒下部側から左開閉羽根の環状部上部より、座金の切り欠き部によってB凸部を避けながら通通し、D凹溝にB凸部を嵌合した形成で、心棒最下部の蓋状に設けられた貫通孔を通した状態にセットされる。そして、一方の右開閉羽根も、心棒最上部を環状部下部から挿通する方法で、左開閉羽根と同じ要領で挿通し、C凹溝にA凸部を嵌合ならしめる形成で、心棒最上部を蓋状に設けられた貫通孔を通しセットされる。前述のように左右開閉羽根と具備された心棒とが組み合わせれた状態において、心棒最上下部が上下固定部品にそれぞれ嵌められ後、上下の固定部品の二つが、換気装置本体裏側に具備した、上下四ヶ所の固定ピンにビスによって固定された構造になる。前述構造における左右開閉羽根の機能は、任意の温度が記憶された形状記憶合金性コイルスプリングが温度検知を行い、任意温度以上になるに従い徐々に発生力が増強し、任意温度以下では発生力が弱まるなど、発生力の強弱が伴うことで伸縮運動が行なわれ、該発生力が強まれば形状記憶合金性コイルスプリングは伸びる。該伸びる発生力で環状部品が下側に移動せしめられ、移動と同時に環状部品に設けられた二つの誘導溝のC凹部及びD凹部が、環状部内に具備したA凸部及びB凸部を誘導する働きが起る。前述の誘導作用が、左右開閉羽根を蝶の羽根が垂直に揃えたような形成に旋回作動せしめ、通気孔を全開するものである。逆に発生力が弱まれば、バアイアススプリングの発生力によって、環状部品を上部側に移動せしめると同時に、環状部品に具備したC凹部及びD凹部が、環状部内に具備したA凸部及びB凸部を誘導するので、左右開閉羽根が逆旋回せしめられ、換気装置本体裏面に蝶の羽根が匍匐した状態になり通気孔は閉られる仕組みである。このように、換気装置本体及びその換気装置本体の裏側に、環状部と半環状部及びA凸部及びB凸部を有した半円からなる左右開閉羽根が、一本の心棒機能構造によって対称的に旋回作動せしめられ、且つ自動開閉を備えているため、換気有効面積が効率よく開閉調整されることを特徴とした換気装置。
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