特許
J-GLOBAL ID:200903056649672378

車両用多段変速装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小林 正治
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-326903
公開番号(公開出願番号):特開平10-169727
出願日: 1996年12月06日
公開日(公表日): 1998年06月26日
要約:
【要約】【課題】 大きな変速比及びトルク容量を得るためには、従来の並行二軸型車両用多段変速装置では装置が大型化し、レンジチェンジ型車両用多段変速装置では構造が複雑化すると共にシフト操作性に難点がある。【解決手段】 メインシャフト1上に一次減速用メインギヤ2及び後退用メインギヤ4を含む複数の中低速段変速用メインギヤ30が一体であるメインギヤクラスタ14を遊転可能に、二次減速用メインギヤ6を固定で配置し、高速段用カウンタシャフト8と低速段用カウンタシャフト9とを別体にし、高速段用カウンタシャフト8に、前記一次減速用メインギヤ2とにより一次減速用ギヤ対2と3を構成する一次減速用カウンタギヤ3を、低速段用カウンタシャフト9に前記二次減速用メインギヤ6とにより二次減速用ギヤ対6と7を構成する二次減速用カウンタギヤ7を設けて、後退段を含めた低速段を二段減速化可能とし、一次減速用ギヤ対2と3と二次減速用ギヤ対6と7の夫々を中速段変速用ギヤ対と兼用にした。
請求項(抜粋):
メインシャフト(1)と、メインシャフト(1)上を遊転する複数の高速段変速用メインギヤ(10)と、一次減速用メインギヤ(2)及び後退用メインギヤ(4)を含む複数の中低速段変速用メインギヤ(30)が一体に形成され且つメインシャフト(1)上を一体で遊転するように設けられたメインギヤクラスタ(14)と、メインシャフト(1)上にそれと一体で形成された二次減速用メインギヤ(6)と、前記高速段変速用メインギヤ(10)と噛み合う高速段変速用カウンタギヤ(20)と前記一次減速用メインギヤ(2)と噛み合う一次減速用カウンタギヤ(3)を備えた高速段用カウンタシャフト(8)と、前記二次減速用メインギヤ(6)と噛み合う二次減速用カウンタギヤ(7)を備え且つ高速段用カウンタシャフト(8)と別体である低速段用カウンタシャフト(9)と、低速段用カウンタシャフト(9)上を遊転し前記メインギヤクラスタ(14)の中低速段変速用メインギヤ(30)と噛み合う複数の低速段変速用カウンタギヤ(40)を有し、前記、高速段用カウンタシャフト(8)と低速段用カウンタシャフト(9)とはシフト機構の操作により互いに接続・切断切替え可能であり、前記一次減速用メインギヤ(2)がメインシャフト(1)と接続されると一次減速用メインギヤ(2)と一次減速用カウンタギヤ(3)とで構成される一次減速用ギヤ対(2及び3)が中速段の変速用ギヤ対として機能し、切断されると一次減速用ギヤ対として機能し、前記高速段用カウンタシャフト(8)と低速段用カウンタシャフト(9)が接続されると二次減速用メインギヤ(6)と二次減速用カウンタギヤ(7)とで構成される二次減速用ギヤ対(6及び7)は中速段の変速用ギヤ対として機能し、切断されると二次減速用ギヤ対として機能し、前記高速段変速用メインギヤ(10)と低速段変速用カウンタギヤ(40)及び一次減速用メインギヤ(2)は夫々シフト機構を備えており、そのシフト機構を選択的に操作することにより中高速段変速用メインギヤ(10、2)がメインシャフト(1)に、低速段変速用カウンタギヤ(40)が低速段用カウンタシャフト(9)に夫々接続・切断切替えされて、所望の変速比が得られるようにした車両用多段変速装置。

前のページに戻る