特許
J-GLOBAL ID:200903056796439786

廃棄物の再生処理方法およびそのための装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): ▲桑▼原 史生
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-519929
公開番号(公開出願番号):特表平8-509782
出願日: 1993年04月12日
公開日(公表日): 1996年10月15日
要約:
【要約】使い捨て紙おむつ(49)を第1および第2の洗浄機(13)、(15)を用いてクリーニング処理し、プラスチック(87)およびセルロース(53)を再生のために除去回収する。使い捨て紙おむつを第1の洗浄機に投入し、バスケット(37)の回転および送風機(23)からの空気送入によって撹拌しながら、水とアルカリと洗剤とからなる洗浄液中にてクリーニングする。クリーニングの間にセルロースがプラスチックから分離する。セルロースは水と共に第1の洗浄機から排出され、プラスチックは第1の洗浄機内に残留する。プラスチックを第1の洗浄機において更にクリーニングする。セルロースと水はポンプ(17)にて第2の洗浄機に送られ、ここで撹拌されながらアルカリと洗剤とからなる洗浄液中にてクリーニングされる。第2の洗浄機はスクリーン(48)を有し、水と汚物はこのスクリーンを通過して排出されるが、セルロースは内部に残留される。木材パルプ製品やゴム製品、ガラス製品、プラスチック製品その他の材料も再生目的のために処理されクリーニングされ得る。
請求項(抜粋):
1 使い捨てられた製品中のセルロール、新聞用紙、ゴム、ガラスまたはプラスチック等の材料をクリーニングする方法であって、 水分を通過させるが前記製品を内部に残留せしめる有孔バスケットを有する洗浄機を準備する工程と、 前記製品と水、アルカリおよび界面活性剤を前記バスケット内に投入する工程と、 前記バスケットを動かして前記製品を撹拌し、撹拌の間に前記製品から汚染物質を除去してクリーニングする工程と、 前記バスケットの開孔を通じて前記水とアルカリ、界面活性剤および前記汚染物質を前記バスケットから排出し、クリーニングされた前記製品のみを前記バスケット内に残留せしめる工程と、を有することを特徴とする再生処理方法。2 再生処理される前記製品がセルロース材料と非セルロース材料とを含む場合において、 前記バスケットを動かして前記製品を撹拌する工程により前記セルロース材料を前記非セルロース材料から分離し、 前記排出工程が更に、前記バスケットの開孔を通じて前記セルロース材料を前記バスケットから排出しつつ前記非セルロース材料を前記バスケット内に残留せしめる工程とを有してなることを特徴とする請求項1の再生処理方法。3 前記洗浄機が第1の洗浄機であり、更に、 第2の有孔バスケットを内部に有する第2の洗浄機に前記セルロース材料を搬送する工程と、 水、アルカリおよび界面活性剤を前記第2のバスケットに投入する工程と、 前記第2のバスケットを動かして前記セルロース材料を撹拌する工程と、 前記第2のバスケットの開孔を通じて前記水、アルカリおよび界面活性剤を排出し、前記セルロース物質のみを前記第2のバスケット内に残留せしめる工程と、を有することを特徴とする請求項2の再生処理方法。4 再生処理される前記製品がプラスチック製品である場合において、 前記製品を水、アルカリおよび界面活性剤と共に前記バスケット内に投入する工程において更に砂を前記バスケットに投入することを特徴とする請求項1の再生処理方法。5 再生処理される前記製品が古タイヤ等のゴム製品である場合において、 前記製品を前記バスケットに投入する前に、前記ゴム製品を破砕してゴム粒子とし、このゴム粒子を前記バスケットに投入することを特徴とする請求項1の再生処理方法。6 再生処理される前記製品が古新聞やセルロース等の汚れた木材パルプである場合において、 前記製品を水、アルカリおよび界面活性剤と共に前記バスケット内に投入する工程において、これらの混合物のpH値を10.5〜14とするに必要十分な量のアルカリが添加されることを特徴とする請求項1の再生処理方法。7 前記バスケットを動かして前記製品を撹拌する工程の間に前記バスケット内に空気を送風することを特徴とする請求項1、2、4、5または6の再生処理方法。8 前記バスケットを動かして前記製品を撹拌する工程の間に前記バスケット内にオゾンを注入することを特徴とする請求項1、2、4、5、6または7の再生処理方法。9 前記バスケット内の前記製品を水でゆすぎ洗いする工程を更に有することを特徴とする請求項1、2または6の再生処理方法。10 セルロース材料と非セルロース材料とを含む使い捨て製品を再生処理するための設備であって、 水分を収容可能であると共にその内容物を排出するための第1の排水路を備える第1の室と、前記第1の室内に収容されて、前記セルロース材料と水との混合物を通過させるが前記非セルロース材料は内部に残留せしめるべく開孔される第1のバスケットとを備え、更に、前記第1のバスケットを動かすことによりその内部に収容される前記使い捨て製品を撹拌して前記セルロース材料を前記非セルロース材料から分離する第1の撹拌手段を有する、衣服類の洗濯に適した第1の洗浄機と、 前記セルロース材料を受け入れるための投入手段と、水分を収容可能であると共にその内容物を排出するための第2の排水路を備える第2の室と、前記第2の室内に収容されて、前記第1のバスケットの開孔よりも小さな開孔を有して水分を通過させるが前記セルロース材料は内部に残留せしめるべく開孔される第2のバスケットとを備え、更に、前記第2のバスケットを動かすことによりその内部に収容される前記セルロース材料を撹拌して該セルロース材料を洗う第2の撹拌手段を有する、衣服類の洗濯に適した第2の洗浄機と、 前記第1の排水路に接続される入口と前記第2の洗浄機における前記投入手段に接続される出口とを有し、前記セルロース材料と水との混合物を前記第1の洗浄機から前記第2の洗浄機に移送するための移送手段と、を有してなることを特徴とする再生処理設備。11 前記第1のバスケットに第1のメッシュが設けられ、この第1のメッシュにより、前記セルロース材料と水との混合物を通過させるが前記非セルロース材料は内部に残留せしめるように働く前記第1のバスケットの開孔が与えられると共に、前記第2のバスケットには第2のメッシュが設けられ、この第2のメッシュにより、前記第1のバスケットの開孔よりも小さな開孔であって水分を通過させるが前記セルロース材料は内部に残留せしめるように働く前記第2のバスケットの開孔が与えられることを特徴とする請求項10の再生処理設備。12 前記第1および第2の洗浄機がいずれも複数の室と複数のバスケットとを収容する連続型洗浄機であり、前記使い捨て製品の複数の荷を同時に洗うことができることを特徴とする請求項10の再生処理設備。13 前記第2の洗浄機によって洗われた前記セルロース材料から水分を抽出分離するための分離手段が更に設けられることを特徴とする請求項10または11のいずれかの再生処理設備。14 前記第1の洗浄機における洗浄中に該第1の洗浄機に空気を送風する送風手段が更に設けられ、撹拌効果を高めると同時に前記使い捨て製品に付着する汚染物質の生物学的分解を開始させるべく働くことを特徴とする請求項10、11または12のいずれかの再生処理設備。15 前記第1および第2の洗浄機における洗浄中にオゾンを注入するためのオゾン発生手段がこれら洗浄機に接続されることを特徴とする請求項10、12または14のいずれかの再生処理設備。16 食品や工場廃棄物等の有機廃棄物を処理するための方法であって、 水分を通過させるが前記有機廃棄物は内部に残留させるべく働く開孔を有するバスケットを内包する、衣服類の洗濯に適した洗浄機を準備する工程と、 前記有機廃棄物と水および酸またはアルカリのいずれかを前記バスケットに投入する工程と、 前記バスケットを動かして前記有機廃棄物を撹拌する工程と、 前記バスケットを動かす間に空気をこのバスケット内に送風する工程と、を有してなることを特徴とする有機廃棄物の処理方法。17 前記廃棄物の撹拌中に発生するメタンガスを前記洗浄機から回収する工程を更に有することを特徴とする請求項16の有機廃棄物の処理方法。18 前記バスケットが第1のバスケットであって、 前記第1のバスケットにおける開孔よりも小さな開孔を有する第2のバスケットを備える工程と、 前記第1のバスケットにおいて前記有機廃棄物を撹拌した後にこの有機廃棄物を前記第2のバスケットに移送し、次いでこの第2のバスケットを動かして移送された有機廃棄物を撹拌する工程と、 前記第2のバスケットを動かす間に空気をこの第2のバスケット内に送風する工程と、を更に有することを特徴とする請求項16の有機廃棄物の処理方法。19 前記有機廃棄物を前記第2のバスケットに移送する前に前記第1のバスケットから排水し、この排水を、前記第2のバスケットを動かして前記有機廃棄物を撹拌する前に前記第2のバスケットに投入する工程を更に有することを特徴とする請求項18の有機廃棄物の処理方法。
IPC (4件):
D21B 1/16 ,  B09B 3/00 ,  B29B 17/00 ZAB ,  D21C 5/02
FI (4件):
D21B 1/16 ,  B29B 17/00 ZAB ,  D21C 5/02 ,  B09B 3/00 304 P
引用特許:
審査官引用 (6件)
  • 特開平2-221480
  • 特開昭63-072391
  • 特開平3-267158
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