特許
J-GLOBAL ID:200903057145505167

窒素あるいは酸素官能基を有する光学活性第二級アルコール類の製造法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 平木 祐輔 (外1名)
公報種別:再公表公報
出願番号(国際出願番号):JP2001000797
公開番号(公開出願番号):WO2001-058843
出願日: 2001年02月05日
公開日(公表日): 2001年08月16日
要約:
【要約】本発明は、ルテニウム-光学活性二座ホスフィン-ジアミン錯体を触媒として、水素の存在下、または水素と塩基の存在下に、α位、β位、もしくはγ位のいずれかに、窒素あるいは酸素官能基を有する下記一般式(1)[式中、R1は、直鎖状低級アルキル基、芳香族環基等、Aは、CH2NR2R3等、nは、0〜2の整数を表す。]で表されるケトン化合物を、官能基選択的に不斉水素化することにより、下記一般式(3)[式中、R1、Aおよびnは前記と同じ意味を示し、*は不斉炭素を表す。]で表される光学活性第二級アルコール類の製造方法を提供する。本発明の方法で得られる光学活性第二級アルコール類は、医薬品および医薬品の製造中間体として有用である。
請求項(抜粋):
一般式(1)[式中、nは、0から2の整数;R1は、 (a)直鎖状低級アルキル基、 (b)置換基を有してもよい単環性芳香族炭化水素環基、 (c)置換基を有してもよい二縮環性芳香族炭化水素環基、 (d)置換基を有してもよい三縮環性芳香族炭化水素環基、 (e)置換基を有してもよい単環性芳香族複素環基、 (f)置換基を有してもよい二縮環性芳香族複素環基、または (g)置換基を有してもよい三縮環性芳香族複素環基;Aは、 (a)CH2NR2R3、 (b)CH2OR4、または (c)CH(OR15)2;R2は、 (a)アシル基またはアルキルオキシカルボニル基、 (b)置換基を有してもよい直鎖状アルキル基、 (c)置換基を有してもよい分枝状アルキル基、 (d)置換基を有してもよい環状アルキル基、 (e)置換基を有してもよいアルケニル基、 (f)置換基を有してもよいアラルキル基、 (g)置換基を有してもよいアリール基、 (h)異種原子を含む飽和炭素鎖基、 (i)異種原子を含む不飽和炭素鎖基、 (j)置換基を有してもよい複素単環基、 (k)置換基を有してもよい複素多環式基、または (l)上記(b)から(k)のいずれかの基から適宜選択し複合された基;但し、R2が上記の基のうちの(a)アシル基またはアルキルオキシカルボニル基のとき、R3は、 (a)水素、 (b)置換基を有してもよい直鎖状アルキル基、 (c)置換基を有してもよい分枝状アルキル基、 (d)置換基を有してもよい環状アルキル基、 (e)置換基を有してもよいアルケニル基、 (f)置換基を有してもよいアラルキル基、 (g)置換基を有してもよいアリール基、 (h)異種原子を含む飽和炭素鎖基、 (i)異種原子を含む不飽和の炭素鎖基、 (j)置換基を有してもよい複素単環基、 (k)置換基を有してもよい複素多環式基、または (l)上記の(b)から(k)のいずれかの基から適宜選択し複合された基;また、R2が上記の基のうちの(a)アシル基またはアルキルオキシカルボニル基以外の基のとき、R3は、 (a)置換基を有してもよい直鎖状アルキル基、 (b)置換基を有してもよい分枝状アルキル基、 (c)置換基を有してもよい環状アルキル基、 (d)置換基を有してもよいアルケニル基、 (e)置換基を有してもよいアラルキル基、 (f)置換基を有してもよいアリール基、 (g)異種原子を含む飽和炭素鎖基、 (h)異種原子を含む不飽和炭素鎖基、 (i)置換基を有してもよい複素単環基、 (j)置換基を有してもよい複素多環式基、または (k)上記の(a)から(j)のいずれかの基から適宜選択し複合された基で、R2とR3とが結合して複素環を形成することを含む;R4は、 (a)置換基を有してもよい直鎖状アルキル基、 (b)置換基を有してもよい分枝状アルキル基、 (c)置換基を有してもよい環状アルキル基、 (d)置換基を有してもよいベンジル基、 (e)置換基を有してもよいアラルキル基、 (f)置換基を有してもよいアリール基、 (g)異種原子を含む飽和炭素鎖基、 (h)異種原子を含む不飽和炭素鎖基、 (i)置換基を有してもよい複素単環基 (j)置換基を有してもよい複素多環式基、 (k)上記の(a)から(j)のいずれかの基から適宜選択し複合された基、または (l)SiR5R6R7で表される有機ケイ素基;R5、R6およびR7は、それぞれ独立して、 (a)直鎖状または分枝状の低級アルキル基、または (b)フェニル基;R15は、 (a)直鎖状低級アルキル基、 (b)分枝状低級アルキル基、 (c)環状低級アルキル基、 (d)置換基を有してもよいフェニル基、 (e)置換基を有してもよいベンジル基、または (f)互いに結合して、環状ケタール基を形成; をそれぞれ示す。]で表されるα、β、γ位のいずれかに窒素あるいは酸素官能基を有するケトン化合物、もしくは該ケトン化合物の鉱酸塩または有機酸塩を、一般式(2)[式中、mは、0から2の整数;XおよびYは、ルテニウム金属との結合は共有結合でもイオン結合でもよく、独立して、 (a)水素、 (b)ハロゲン、 (c)アルコキシ基、 (d)カルボキシル基、または (e)他のアニオン基;Ar1およびAr2は、独立して、直鎖状もしくは分枝状の低級アルキル基、ハロゲンまたは低級アルコキシ基のいずれかから選択される0〜5個の置換基を有するフェニル基;R8は、 (a)水素、 (b)低級アルキル基、 (c)低級アルコキシ基、または (d)N(R14)2、但しR14は低級アルキル基を示す;R9は、 (a)水素、 (b)低級アルキル基、または (c)低級アルコキシ基;R10は、 (a)低級アルキル基、または (b)低級アルコキシ基;R10と他方のR10とを結ぶ破線は、R10が他方のR10と酸素原子を介して結合してもよいことを示し、R9とR10とを結ぶ破線およびR9とR10とを結ぶ他方の破線は、独立して、それぞれのR9とR10とが結合しているベンゼン環とともに以下の環を形成してもよいことを示し、 (a)置換基を有してもよいテトラリン環、 (b)置換基を有してもよいナフタレン環、または (c)「-OCH2O-」で結合した置換基を有してもよい1,3-ベンゾジオキソール環;R11は、 (a)水素、 (b)直鎖状低級アルキル基、 (c)分枝状低級アルキル基、 (d)環状低級アルキル基、 (e)低級アルキル基または低級アルコキシ基を0〜5個有するフェニル基、 (f)低級アルキル基または低級アルコキシ基を0〜7個有する1-ナフチル基、または (g)低級アルキル基または低級アルコキシ基を0〜7個有する2-ナフチル基;但し、(I)R11が水素のとき、R12およびR13は、独立して、 (a)水素、 (b)直鎖状低級アルキル基、 (c)分枝状低級アルキル基、 (d)環状低級アルキル基、 (e)低級アルキル基または低級アルコキシ基を0〜5個有するフェニル基、 (f)低級アルキル基または低級アルコキシ基を0〜7個有する1-ナフチル基、 (g)低級アルキル基または低級アルコキシ基を0〜7個有する2-ナフチル基、 (h)もしくはR12とR13とが結合して以下の環を形成してもよく、 (h-1)シクロアルキル環、または (h-2)異種原子を含む複素環;また、(II)R11が水素ではないとき、R12は、 (a)直鎖状低級アルキル基、 (b)分枝状低級アルキル基、 (c)環状低級アルキル基、 (d)低級アルキル基または低級アルコキシ基を0〜5個有するフェニル基、 (e)低級アルキル基または低級アルコキシ基を0〜7個有する1-ナフチル基、または (f)低級アルキル基または低級アルコキシ基を0〜7個有する2-ナフチル基;を示し、およびR13は、 (a)水素、 (b)低級アルキル基、または (c)ベンジル基;をそれぞれ示す。]で表される、ルテニウム-光学活性二座ホスフィン-ジアミン錯体を触媒として、水素の存在下、または水素と塩基の存在下に、不斉水素化することを特徴とする、一般式(3)[式中、R1、Aおよびnは前記と同じ意味を示し、*は不斉炭素を表す。]で表されるα、β、γ位のいずれかに窒素あるいは酸素官能基を有する光学活性第二級アルコール類の製造方法。
IPC (13件):
C07B 53/00 ,  B01J 31/24 ,  C07B 61/00 300 ,  C07C 33/26 ,  C07C 43/13 ,  C07C 43/178 ,  C07C 43/20 ,  C07C215/16 ,  C07C215/28 ,  C07C215/30 ,  C07C215/68 ,  C07D239/42 ,  C07F 7/18
FI (13件):
C07B 53/00 B ,  B01J 31/24 Z ,  C07B 61/00 300 ,  C07C 33/26 ,  C07C 43/13 B ,  C07C 43/178 B ,  C07C 43/20 B ,  C07C215/16 ,  C07C215/28 ,  C07C215/30 ,  C07C215/68 ,  C07D239/42 Z ,  C07F 7/18 F

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