特許
J-GLOBAL ID:200903057156023016

遅延した流体反力を有するブレーキブースタ装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 木村 正巳
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-508761
公開番号(公開出願番号):特表平8-501748
出願日: 1993年09月22日
公開日(公表日): 1996年02月27日
要約:
【要約】このブレーキブースタ装置はマスターシリンダ(2)を組付けた空気圧ブレーキブースタ(1)を包含する。ブースタは弁(7)を支持した可動の空気圧ピストン(5)を包含し、流体反作用原理に従って機能し、マスターシリンダの流体ピストン(11)は入力を受ける中空の可動シリンダ(13)を包含する。ブースト力によって生起される流体反力は、マスターシリンダ(2)と可動シリンダ(13)との間に設置された逆止弁(22)によって遅延される。
請求項(抜粋):
1 一方において、ブレーキ流体を満たされ、共に軸線方向に作用する入力とブースト力とから成る駆動力を受けるようになっている主流体ピストン(11)を設けたマスターシリンダ(2)と、他方において、弁(7)の開作動を制御する制御ロッド(8)に前記入力を加えることにより制御されて主流体ピストンに前記駆動力を発揮できる空気圧ブースタ(1)とを包含し、ブースタが少なくとも可動壁(4)によって2つの室(3a,3b)に密封態様で分離された剛性ケーシング(3)を包含し、可動壁が弁の開作動から起こる2つの室間の圧力差によって作用し、ケーシングに対して移動可能な空気圧ピストン(5)を駆動でき、空気圧ピストンが弁を支持し、前記ブースト力の少なくとも一部分の伝達に少なくとも寄与している自動車用ブレーキブースタ装置において、マスターシリンダの主流体ピストン(11)が、ブースト力の少なくとも一部分を受ける中空の可動シリンダ(13)を包含し、この可動シリンダ内では、少なくとも前記入力を受けることができる副流体ピストン(14)が密封態様で軸線方向に摺動し、少なくとも1つの開口(16,17)が可動シリンダに形成されて該シリンダの内部(15)をマスターシリンダの内部(12)に連通し、選択可能な流量低減装置(22)がこの開口に設けられて、マスターシリンダから可動シリンダへのブレーキ流体の循環及び逆方向の循環においてそれぞれ第1及び第2の圧力降下を生じさせ、第1の圧力降下が第2の圧力降下よりも大きいことを特徴とする自動車用ブレーキブースタ装置。2 請求項1記載のブレーキ装置において、複数の開口(16,17)が可動シリンダに形成され、選択可能な流量低減装置がこれら開口の少なくとも1つ(16)に設置された逆止弁であることを特徴とするブレーキ装置。3 請求項2記載の装置において、制御ロッド(8)と副流体ピストン(14)との間に調整可能な長さのスラストロッドを設けていることを特徴とする装置。4 入力が反動ディスク(23)によって伝達され、空気圧ピストンがこの反動ディスクに当接して前記ブースト力の少なくとも一部分を該ディスクに供給するようになっている請求項1記載の装置において、副流体ピストン(14)が反動ディスク(23)から少なくとも前記入力と前記ブースト力の少なくとも一部分とを受けることができることを特徴とする装置。5 請求項4記載のブレーキ装置において、複数の開口(16,17)が可動シリンダに形成され、選択可能な流量低減装置がこれら開口の少なくとも1つ(16)に設置された逆止弁であることを特徴とするブレーキ装置。6 請求項5記載の装置において、制御ロッド(8)と副流体ピストン(14)との間に調整可能な長さのスラストロッドを設けていることを特徴とする装置。

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