特許
J-GLOBAL ID:200903057252843636

時計用表示板及びその製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 鈴木 俊一郎
公報種別:再公表公報
出願番号(国際出願番号):JP1998002236
公開番号(公開出願番号):WO1998-053373
出願日: 1998年05月21日
公開日(公表日): 1998年11月26日
要約:
【要約】表示板を介して、表示板の下方に位置するソーラーセなどが透けて見えることがなく、しかも、通常の金属製表示板と同様のデザイン表現が可能で、高級感のある模様、色調(微妙な色合い)を含めたデザインバリエーションが大幅に拡大され、外観品質がよく商品性に優れた時計用表示板を提供する。時計に内蔵されたソーラーセル11の表面側に配設される時計用表示板Bであって、光が透過可能な樹脂基板12と、樹脂基板の少なくとも片面にドライメッキ処理にて形成された金属薄膜層13とで構成され、時計用表示板が、時計用表示板を介してのソーラーセルの外部からの視認を妨げるとともに、表示板下方に内蔵されたソーラーセルの発電を少なくとも生じせしめる光透過率を有することを特徴とする。
請求項(抜粋):
1) 時計に内蔵されたソーラーセルの表面側に配設される時計用表示板であって、 前記時計用表示板が、光が透過可能な樹脂基板と、前記樹脂基板の少なくとも片面にドライメッキ処理にて形成された金属薄膜層とで構成され、 前記時計用表示板が、前記時計用表示板を介してのソーラーセルの外部からの視認を妨げるとともに、表示板下方に内蔵されたソーラーセルの発電を少なくとも生じせしめる光透過率を有することを特徴とする時計用表示板。 2) 前記金属薄膜層の膜厚が、100Å〜500Åであることを特徴とする請求項1に記載の時計用表示板。 3) 前記金属薄膜層が、単一層の金属薄膜層であることを特徴とする請求項1又は2に記載の時計用表示板。 4) 前記金属薄膜層が、少なくとも2層以上の多層の金属薄膜層であることを特徴とする請求項1又は2に記載の時計用表示板。 5) 前記金属薄膜層が、部分的に欠落した部分を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の時計用表示板。 6) 前記金属薄膜層が、Au、Ag、Al、Cu、Co、Cr、Fe、In、Ni、Pd、Pt、Rh、Sn、Tiからなるグループから選択した1種の金属若しくは2種以上の合金金属からなることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の時計用表示板。 7) 前記金属薄膜層が、前記金属若しくは合金金属の窒化膜、酸化膜、炭化膜又はこれらの混合膜からなることを特徴とする請求項6に記載の時計用表示板。 8) 前記樹脂基板の少なくとも片面には、凹凸による模様が少なくとも部分的に形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の時計用表示板。 9) 前記樹脂基板が、透明樹脂又は有色樹脂からなることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の時計用表示板。 10) 前記樹脂基板が、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、又はポリエチレンテレフタレート樹脂からなることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の時計用表示板。 11) 前記樹脂基板が、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、又はポリエチレンテレフタレート樹脂から選択した少なくとも2種の樹脂を組み合わせてなるポリマーアロイからなることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の時計用表示板。 12) 前記樹脂基板が、エンボス加工によって表面突設部が設けられていることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の時計用表示板。 13) 前記金属薄膜層の上面に表面保護層が形成されていることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の時計用表示板。 14) 前記表面保護層が、合成樹脂からなる塗料またはインキで形成されていることを特徴とする請求項13に記載の時計用表示板。 15) 前記塗料またはインキが、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂またはこれらの混合樹脂からなることを特徴とする請求項14に記載の時計用表示板。 16) 前記表面保護層が、合成樹脂フィルムで形成されていることを特徴とする請求項13に記載の時計用表示板。 17) 前記表面保護層が、金属酸化物被膜で形成されていることを特徴とする請求項13に記載の時計用表示板。 18) 前記表面保護層が、クロメート処理被膜で形成されていることを特徴とする請求項13に記載の時計用表示板。 19) 前記時計用表示板の光透過率が、10%〜50%であることを特徴とする請求項1から18のいずれかに記載の時計用表示板。 20) 前記時計用表示板の上面に、印刷によるマーキングが施されていることを特徴とする請求項1から19のいずれかに記載の時計用表示板。 21) 前記時計用表示板の上面に、時字などのマーキング部材が付着されていることを特徴とする請求項1から20のいずれかに記載の時計用表示板。 22) 前記時計用表示板に、時計用表示板を時計本体に取り付けるための取り付け手段が設けられていることを特徴とする請求項1から21のいずれかに記載の時計用表示板。 23) 時計に内蔵されたソーラーセルの表面側に配設される時計用表示板であって、光が透過可能な樹脂基板と、前記樹脂基板の少なくとも片面に形成された金属薄膜層とで構成される時計用表示板の製造方法であって、 樹脂を射出成形し樹脂基板を作製する工程と、 前記樹脂基板の少なくとも片面にドライメッキ処理にて金属薄膜層を形成する金属薄膜形成工程とを含むことを特徴とする時計用表示板の製造方法。 24) 前記ドライメッキ処理が、真空蒸着法、イオンプレーティング法、又はスパッタリング法であることを特徴とする請求項23に記載の時計用表示板の製造方法。 25) 前記ドライメッキ処理によって形成される金属薄膜の膜厚が、100Å〜500Åであることを特徴とする請求項23又は24のいずれかに記載の時計用表示板の製造方法。 26) 前記射出成形が、金型内面に凹凸模様を形成した射出成形金型をもちいて、前記樹脂基板の少なくとも片面に、凹凸による模様を少なくとも部分的に形成することを特徴とする請求項23から25のいずれかに記載の時計用表示板の製造方法。 27) 前記金属薄膜形成工程の前に、樹脂基板の表面を清浄化する清浄化処理工程を含むことを特徴とする請求項23から26のいずれかに記載の時計用表示板の製造方法。 28) 前記清浄化処理が、イオンボンバードによる清浄化処理であることを特徴とする請求項27に記載の時計用表示板の製造方法。 29) 前記清浄化処理が、加熱処理であることを特徴とする請求項27に記載の時計用表示板の製造方法。 30) 前記金属薄膜形成処理が、マスキング処理及びエッチング処理によって、部分的に欠落した部分を有する金属薄膜層を形成する処理を含むことを特徴とする請求項23から29のいずれかに記載の時計用表示板の製造方法。 31) 前記金属薄膜形成処理工程の前に、前記樹脂基板にエンボス加工によって表面突設部を設けるエンボス処理工程を含むことを特徴とする請求項23から30のいずれかに記載の時計用表示板の製造方法。 32) 前記金属薄膜層の上面に表面保護層を形成する表面保護層形成処理工程を含むことを特徴とする請求項23から31のいずれかに記載の時計用表示板の製造方法。 33) 前記表面保護層を、合成樹脂からなる塗料またはインキで形成することを特徴とする請求項32に記載の時計用表示板の製造方法。 34) 前記塗料またはインキが、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂またはこれらの混合樹脂からなることを特徴とする請求項33に記載の時計用表示板の製造方法。 35) 前記表面保護層を、合成樹脂フィルムで形成することを特徴とする請求項32に記載の時計用表示板の製造方法。 36) 前記表面保護層を、金属酸化物被膜で形成することを特徴とする請求項32に記載の時計用表示板の製造方法。 37) 前記表面保護層を、クロメート処理被膜で形成することを特徴とする請求項32に記載の時計用表示板。 38) 前記時計用表示板の上面に、印刷によるマーキング又は時字などのマーキング部材を付着する仕上げ工程を含むことを特徴とする請求項23から37のいずれかに記載の時計用表示板の製造方法。 39) 前記射出成形処理によって、時計用表示板を時計本体に取り付けるための取り付け手段を一体成形により設けることを特徴とする請求項23から38のいずれかに記載の時計用表示板の製造方法。
IPC (1件):
G04B 19/06

前のページに戻る