特許
J-GLOBAL ID:200903057283137780

内燃機関用燃料噴射弁

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 青木 朗 (外4名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平2-404222
公開番号(公開出願番号):特開平5-060028
出願日: 1990年12月20日
公開日(公表日): 1993年03月09日
要約:
【要約】【目的】本発明は燃料系統のデッドボリュームや運転条件による閉弁圧力の変化を伴わずに閉弁圧力を高く設定し、切れの良い噴射特性を有することのできる2段燃料噴射式燃料噴射弁を提供することを目的とする。【構成】2スプリング式の燃料噴射弁1において、ニードル2を閉弁方向に付勢する第1のばね4とニードル2から初期リフト量だけ離れた位置にピストン10により保持された押棒5を設け、押棒5を第2のばね6でニードル閉弁方向に付勢する。燃料圧力上昇時、ニードル2はまず第1のばね4に抗して押棒5に当接するまでリフトし初期噴射を行ない、更に燃料圧力が上昇すると第2のばね6に抗して押棒5を押し上げて主噴射を行なう。主噴射実行中更に燃料圧力が上昇するとピストン10が下降し、その位置に保持される。このため圧力下降時に押棒5はピストン10に規制されずに下方に移動しニードルを押圧する。従って閉弁時には第1のばね4と第2のばね6とがニードルの閉弁力として作用するので閉弁圧が高く維持される。
請求項(抜粋):
燃料油圧力によりノズル内を開弁方向に押動されてノズル孔を開口させるニードルと、該ニードルを燃料油圧力に対抗して閉弁方向に押圧付勢する第1のばねと、前記ニードルから開弁方向に所定距離を介して配置された押棒と、該押棒をニードルの前記閉弁方向に押圧付勢する第2のばねと、所定位置に配置され、前記押棒に当接して前記閉弁方向への移動を規制するストッパとを備え、前記ニードルが開弁方向移動時に前記押棒に当接するまでは前記第1のばねによる反力を受け、押棒に当接後は前記第1のばねと前記第2のばねとの両方の反力を受けるようにした燃料噴射弁において、前記ストッパは、燃料油圧力上昇時には燃料油圧力が第1の所定圧力を越えると前記ニードルの閉弁方向に移動して前記押棒の閉弁方向への移動を許すとともに、燃料油圧力下降時には燃料油圧力が前記第1の所定圧力より低い第2の所定圧力より低くなると押棒の閉弁方向への移動を規制する前記所定位置に復帰することを特徴とする燃料噴射弁。

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