特許
J-GLOBAL ID:200903057425655750

陰極線管の真空密封方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 社本 一夫 (外5名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-285457
公開番号(公開出願番号):特開平10-134721
出願日: 1996年10月28日
公開日(公表日): 1998年05月22日
要約:
【要約】【課題】陰極線管を真空密封する際、不要なガスが密封されないようにする。【解決手段】CRT10に連結された排気管18が炉42から外部に出るように、CRTを炉に収納し、かつ該排気管と3ウエイ分岐管44とを密着する。端部46に結合された真空ポンプで吸引しCRTを真空にする。次に、線形運動手段38によってシャフト36を上方に移動し、該シャフトの上端のプラットフォーム34に配置された封止プラグ32’及びガラス・フリット30を、排気管のテーパ部60に入り込ませる。そして、吸引しながら炉42を加熱し、ガラス・フリットを軟化変形させてテーパ部に適合させる。その後、冷却してガラス・フリットを凝固させ、封止プラグ及びガラス・フリットをテーパ部に嵌合固定する。次に、CRTを炉から取り出し、プラットフォームを分離し、封止プラグの下部で排気管を切り離す。吸引しながら密封するので、ガラス・フリットからのガスが密封されない。
請求項(抜粋):
陰極線管を真空密封する方法において、ネック、ベース、及び該ベースに設けられた排気孔を有し、かつ該排気孔以外の部分が密閉されている陰極線管を設けるステップと、前記陰極線管の内部の前記ネックの部分に陰極、フィラメント、及び電子銃を設けるステップと、前記陰極線管の前記ベースに密着され、かつ前記陰極、フィラメント、及び電子銃への電気的接続を提供するピンを設けるステップと、壁に1つの開口部を有する炉を設けるステップと、テーパ部を有する第1端部と第2端部とを有する排気管を、前記陰極線管の外部に設けるステップと、前記陰極線管の前記ベースの前記排気孔を覆うように、前記排気管の第1端部と前記陰極線管のベースとを密着するステップと、第1端部、第2端部、及び第3端部を有する3ウエイ分岐管を設けるステップと、前記分岐管の第2端部に取り付けられ、かつ該第2端部を密封する線形運動手段を設けるステップと、第1端部及び第2端部を有し、該第2端部が前記線形運動手段に取り付けられ、かつ前記分岐管の第1端部を通って延びるシャフトであって、シャフトの前記第1端部が前記分岐管の外側にあり、かつ前記第2端部が前記分岐管の内側にあるシャフトを設けるステップと、前記陰極線管と前記排気管とを前記炉に入れ、前記排気管の第2端部が前記炉の壁の前記開口部から前記炉の外部に出るように配置するステップと、第1面、第2面、及び前記排気管の第1端部の前記テーパ部と同じテーパ角をのテーパ面を有する持つ封止プラグを設けるステップと、前記封止プラグの第2面が前記シャフトの第1端部に接触するように、前記封止プラグを配置するステップと、ガラス・フリットを前記封止プラグの第1面及びテーパ面に配置するステップと、前記シャフトの第1端部に前記封止プラグの第2面が接するように該封止プラグを配置し、そして前記封止プラグの第1面及びテーパ面に前記ガラス・フリットを配置した後に、前記陰極線管のベースの前記排気孔が開いた状態を維持するように、前記排気管の内部に前記シャフトの第1端部を配置するステップと、前記排気管の第2端部を前記分岐管の第1端部内に配置するステップと、前記排気管の第2端部と前記分岐管の第1端部との接続部をOリング・シールによって密着するステップと、前記分岐管の第3端部を真空ポンプに接続するステップと、前記真空ポンプを用いて前記陰極線管の気体を抜いて第1の圧力にするステップと、前記陰極線管内の圧力が前記第1の圧力に達した後に、前記炉を作動させて前記陰極線管、封止プラグ、及びガラス・フリットを加熱して第1の時間だけ第1の温度にし、前記ガラス・フリットを軟化させるステップと、前記線形運動手段を用いて前記シャフトを移動させ、軟化した前記ガラス・フリットが前記封止プラグのテーパ面と前記排気管の第1端部の前記テーパ部との両方に接触して、前記封止プラグが前記排気孔を覆って封止するようにするステップと、前記炉の作動を停止して前記陰極線管、前記排気管の第1端部、前記封止プラグ、及び前記ガラス・フリットを第2の温度まで冷却することにより、前記ガラス・フリットが凝固して前記封止プラグ及び前記ガラス・フリットによって前記排気孔を封止するステップと、前記排気管の第2端部から前記分岐管の第1端部を離すステップと、前記陰極線管を前記炉から出すステップと、前記排気管の第2端部から前記封止プラグの第2面までの間の前記排気管の部分を前記陰極線管から取り除くステップとからなることを特徴とする真空密封方法。
IPC (3件):
H01J 9/40 ,  H01J 9/385 ,  H01J 9/39
FI (3件):
H01J 9/40 A ,  H01J 9/385 A ,  H01J 9/39 A

前のページに戻る