特許
J-GLOBAL ID:200903057535563176

動脈血の酸素飽和度の生体内非観血的測定法とそれを実行する装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 中村 稔 (外6名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-190823
公開番号(公開出願番号):特開平5-228129
出願日: 1992年07月17日
公開日(公表日): 1993年09月07日
要約:
【要約】【目的】 長時間にわたって動脈血中のHb,HbO2 及びHbCOのそれぞれの割合を測定できる、容易に持ち運びできる装置を提供する。【構成】 装置は、クロック(17)のテンポに合わせて周期的にそれぞれ励起される660nm、750nm及び940nmで発光する3つのレーザダイオード(11、12、13)を含む。発出された光は、3本の光ファイバ(14、15、16)によって導かれ、実際上一体になった3本の光路上で被検者の脈管を充分に含む組織領域(1)を通過し、分子吸収を表わすインターレース信号を送り出すオプトエレクトロニクスセンサ(10)に到達する。領域(1)内の動脈血の拍動は、オキシヘモグロビン、デオキシヘモグロビン及びカルボキシヘモグロビンの分子吸収のみの関数である可変的成分を誘発する。信号は、可変的成分が抽出されデジタル化される3本のチャネル上のゲート(21、22、23)によって切り換えされ、これらの成分は次にマイクロプロセッサ(30)内で処理されて酸素飽和度SaO2 及びヘモグロビン上の一酸化炭素の定着を与える。
請求項(抜粋):
合計ヘモグロビン率に対するオキシヘモグロビン即ちHbO2 の率を比較することにより被検者の動脈血の酸素飽和度を測定する方法において、オプトエレクトロニクスセンサ(10)を用いて、被検者の適当な組織領域(1)を横断しかつ1つは近赤外線もう一つは深みのある赤という各々1つの波長帯域内で発光するそれぞれ2つの光源(11、13)から発出する2本の光路上の吸光度を表わす信号を収集して、これらの代表信号が拍動性動脈血による吸光度に相応する可変的成分と横断されたその他の組織による吸光度に相応する連続的成分を含むようにし;各代表信号から可変的成分を分離し;既知の公式に従って可変的成分からHbO2 及びデオキシヘモグロビンつまりHbのそれぞれの比率を計算し;同様に既知の要領でここから酸素飽和度を計算するような方法であって、カルボキシヘモグロビンつまりHbCOの率を考慮に入れるため、他の2つの光源(11、13)の間にある波長帯域内で発光する光源(12)を伴う第3の光路を利用し、これら3つの光路は唯一のセンサ(10)に通じていること、周期的連続(18)の形でパルスにより3つの光源(11、12、13)を励起させ、周期的連続の周波数は被検者の動脈拍動の振動数に比べると大きくそのため代表信号はインターレースするようになっていること、又周期的連続のテンポに合わせてそれぞれの分離されたチャネル(24、27;25、28;26、29)上で各々の代表信号を切り換えること(21、22、23)、及び既知の公式を用いてHbO2 、Hb及びHbCOを計算し酸素飽和度を計算すること、を特徴とする測定方法。

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