特許

J-GLOBAL ID：200903058372707384

トロイダル型無段変速機

発明者： 伊藤 裕之 ,  後藤 伸夫 ,  藤波 誠 ,  今西 尚 ,  加藤 寛
出願人/特許権者： 日本精工株式会社
代理人 (1件)： 小山 武男 (外1名)
公報種別：公開公報
出願番号（国際出願番号）：特願平9-355548
公開番号（公開出願番号）：特開平11-182645
出願日： 1997年12月24日
公開日（公表日）： 1999年07月06日
要約：

【要約】【課題】 トルク伝達軸15の剛性確保により、耐久性向上を図る。【解決手段】 ローディングナット19を雄ねじ部40に緊締する際に工具を係止する為、鍔部29aの端面側半部に形成する係止部43の外周面形状を、4個以上の平坦面を有する多角筒状とする。又、上記雄ねじ部40を、浸炭熱処理後、表面層を除去してから加工する事で、隣接部分の硬度を確保しつつ、雄ねじ部40自身の硬度を抑える。更に、ボールスプライン17、17に給油する為の分岐給油通路39、39を、このボール37、37の配置位置から軸方向にずれた位置に形成する。

請求項（抜粋）：

回転軸と、この回転軸の周囲に設けられ、この回転軸に対する回転が不能でこの回転軸の軸方向に亙る変位を可能とされ、内側面を断面が円弧形の凹面とした、少なくとも1個の入力側ディスクと、上記回転軸に対する回転及び軸方向の変位を自在として支持され、内側面を断面が円弧形の凹面とした、少なくとも1個の出力側ディスクと、上記回転軸の一端に、この回転軸と一体に設けられた外向フランジ状の鍔部と、この回転軸の一端寄り部分に、この鍔部との間に設けたアンギュラ型のスラスト玉軸受を介して回転自在に支承され、上記回転軸と共に回転するカム板と、このカム板を含んで上記鍔部と上記入力側ディスクとの間に設けられ、この入力側ディスクを上記回転軸の軸方向で上記カム板から離れる方向に押圧する加圧装置と、上記回転軸の他端寄り部分に螺合してこの回転軸と上記入力側ディスクとの軸方向に亙る相対変位を規制するローディングナットと、上記回転軸に対し捻れの位置にある枢軸を中心として揺動するトラニオンと、周面を球面状の凸面とし、このトラニオンに支持された変位軸に回転自在に支持されて、上記各入力側、出力側両ディスクの間に挟持された複数のパワーローラとから成るトロイダル型無段変速機に於いて、上記鍔部の内側面に、上記スラスト玉軸受の内輪軌道を直接形成し、この内輪軌道と上記カム板側に設けた外輪軌道との間に複数の玉を転動自在に保持する事により上記スラスト玉軸受を構成しており、上記鍔部の端面側半部を、4面以上の多角筒状の外周面を有する係止部として、上記スラスト玉軸受を構成する複数の玉に加わる荷重の作用線の方向に、この係止部を形成する事に伴う欠肉部が存在しない様にした事を特徴とするトロイダル型無段変速機。