特許
J-GLOBAL ID:200903058386343997

フェノール樹脂変性した油溶性天然樹脂酸エステル、その製造方法および自己ゲル化性印刷インキ樹脂としてのその用途

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 江崎 光史 (外3名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-294575
公開番号(公開出願番号):特開平5-230422
出願日: 1992年11月02日
公開日(公表日): 1993年09月07日
要約:
【要約】【構成】 自己ゲル化性鉱油溶液を形成することができそしてそのゲル状ワニスの状態でオフセット印刷および凸版印刷のインキの為のバインダー樹脂として有利に使用できる油溶性のフェノール樹脂変性天然樹脂酸エステル。このものは天然樹脂、フェノール類、アルデヒド類、縮合反応用触媒、エステル化剤および変性剤から各成分を80〜300°Cの温度範囲で、全成分を一緒にまたは個々の成分を最初に導入しそして他の成分を配量供給して反応させ、その際に縮合反応触媒としてマグネシウム化合物を用いることと縮合反応の間に方法生成物の自己ゲル化性の為に必要とされる共沸剤として不活性有機溶剤を併用して共沸蒸留によって反応水を連続的に除くことによって製造する。【効果】 この合成樹脂は鉱油への良好な溶解性を示しそしてその鉱油溶液は追加的なゲル形成剤なしに可逆的に自己ゲル化しそして不可逆的な架橋を形成しない。
請求項(抜粋):
自己ゲル化性鉱油溶液を形成することができそして以下の各物質グループA)天然樹脂または天然樹脂酸および場合によってはそれらの混合物または、α,β-エチレン性不飽和カルボン酸またはそれの酸無水物との反応生成物、B)単核-または多核アルキロール化性フェノール類、殊にオキソ化合物に対して多官能性であるフェノール類、C)アルデヒド類またはアルデヒド-アセタール類、殊に脂肪族(C1 〜C7 )-アルデヒド類、但し成分B)およびC)を場合によっては別に製造したフェノールレゾールの形の縮合生成物として使用または併用してもよく、D)多官能性の脂肪族-、脂環式-または芳香脂肪族アルコール類、E)縮合反応用触媒、F)場合によっては、脂肪酸または脂肪酸化合物およびG)場合によってはエチレン性不飽和炭化水素樹脂よりの各成分から、該各成分を溶液状態でまたは好ましくは塊状で80〜300°C、好ましくは90〜280°C、特に140〜260°Cの範囲内の温度で反応させ、その際に用いる全成分より成る混合物全体を反応させるかまたは個々の成分を最初に導入しそして別の成分を配量供給して反応させて、得られるフェノール樹脂変性した油溶性天然樹脂酸エステルにおいて、好ましくは不活性保護ガス雰囲気のもとで、1)物質グループA)からの天然樹脂または天然樹脂酸を90〜250°C、殊に140〜200°Cの温度で物質グループA)からのα,β-エチレン性不飽和カルボン酸またはそれの酸無水物と反応させ、その反応生成物を2)物質グループE)からのマグネシウム化合物と混合しそして物質グループB)からのフェノール成分を溶融混合物に100〜250°C、殊に110〜160°Cの温度で添加し、次いで物質グループC)からのアルデヒド成分を同じ温度で導入しそして好ましくは1〜10bar、特に1〜5barの圧力のもとで反応させてレゾールを形成し、3)物質グループD)からのポリオール成分を次いでこの反応生成物に190〜280°C、殊に230〜260°Cの温度で混入しそしてまた場合によっては物質グループF)からの脂肪酸成分および場合によっては物質グループG)からの炭化水素樹脂成分を3)、2)または1)段階の一つ以上の段階で混入しそして4)反応温度での水の共沸蒸留の為の共沸剤として作用する能力のある不活性有機溶剤をこの反応混合物に200〜280°C、殊に220〜270°C、特に240〜260°Cの温度で添加し、生じる反応水を共沸混合物として連続的に蒸留しそして反応混合物から水分離器によって除き、その際に共沸剤は場合によっては好ましくは循環させ、共沸蒸留を、反応水の形成が終了しそして生じる樹脂が50mgKOH/g(樹脂)以下、殊に30mgKOH/g(樹脂)以下の酸価を持つまで継続し、次いで共沸剤を最初に常圧のもとでそして最後に1000〜0.1mbar、殊に200〜50mbarの圧力に減圧して300°Cまで、殊に280°Cまでの温度で蒸留によって除き、この反応混合物を室温に冷却しそしてフェノール樹脂変性した天然樹脂酸エステルを固体の樹脂として得るかまたは5)場合によっては比較的に僅かな量の高沸点鉱油を、共沸剤を除いた樹脂溶融物を冷やす前に、該溶融物に溶解し、その溶液を室温に冷やしそして樹脂を固体の鉱油含有ゲルの状態で得ることを特徴とする、上記フェノール樹脂変性した油溶性天然樹脂酸エステル。
IPC (2件):
C09F 1/04 ,  C09D 11/08 PTJ

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