特許
J-GLOBAL ID:200903058387208317

FMステレオの帯域分割による信号処理回路

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 永田 武三郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-027601
公開番号(公開出願番号):特開平6-224866
出願日: 1993年01月22日
公開日(公表日): 1994年08月12日
要約:
【要約】【目的】 FMステレオの帯域分割による信号処理回路において、狭帯域フィルタの半減と装置全体の小型化。【構成】 弱電界のFM放送受信時では、モノラル再生に比較しステレオ再生では原理上28.7dBのS/N劣化を生じる。ステレオ和信号EMを狭帯域フィルタ群に与え、和信号EMをいくつかのサブバンドEM〜EMmに分割し、図2の信号検出器10に入力する。信号検出器10ではリミッタ15-1〜15-m、移相器16-1〜16-m、乗算回路17-1〜17-m、18-1〜18-m、フィルタ19-1〜19-m、及び加算回路21-1〜21-m、22-1〜22-mによって各サブバンドの周波数成分とステレオ差成分ESとを照合し、加算回路24で和信号EMと同一周波数のステレオ差信号成分ES’を取り出すことにより差信号の不要な信号帯域の雑音を除去しS/NのよいL,R信号を得る。
請求項(抜粋):
FM検波信号から、異なる複数の所定帯域幅による周波数分割に基づいて、モノラル成分信号及びステレオ成分信号を得るモノラル/ステレオ成分抽出手段と、前記モノラル成分信号を複数の狭帯域周波数成分に分割しEM成分信号を得ると共に、該EM成分信号と前記ステレオ成分信号とに基づいて、ステレオ成分が存在しない帯域のノイズ成分を低減するように、該EM成分信号及びステレオ成分信号を演算処理しステレオ出力信号を得るステレオ出力演算処理手段と、を有するFMステレオの帯域分割による信号処理回路において、前記ステレオ出力演算処理手段が、前記EM成分信号の振幅を所定基準レベルとの比較に基づいて抑制し、EM抑制信号を得るレベル抑制部と、前記EM抑制信号にほぼ90°の位相差を与え、EM位相差信号を得る位相差部と、前記ステレオ成分信号に基づいて、前記EM抑制信号及び前記EM位相差信号を乗算処理しそれぞれ第1乗算処理信号を得る第1乗算部と、前記ステレオ成分信号が前記EM成分信号とほぼ同一周波数成分の時、前記各第1演算処理信号の直流成分を抽出しそれぞれ直流成分信号を得る直流成分抽出部と、前記EM抑制信号及び前記EM位相差信号に基づいて、前記各直流成分信号をそれぞれ乗算処理し、それぞれ対応する第2演算処理信号を得る第2乗算処理部と前記各第2演算処理信号を合成しステレオ出力信号を得る合成部と、を有することを特徴とするFMステレオの帯域分割による信号処理回路。

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