特許
J-GLOBAL ID:200903058404573288

透明感に富む着色皮膜及び電解着色法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小倉 亘
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-058488
公開番号(公開出願番号):特開平6-272085
出願日: 1993年03月18日
公開日(公表日): 1994年09月27日
要約:
【要約】【目的】 広範囲の色相をもち透明感に富む色調をもつ着色皮膜をアルミニウム材料の表面に均一に形成する。【構成】 アルミニウム材料1の表面に、微細孔3が垂直方向に延びた陽極酸化皮膜2を形成する。微細孔3の底部に拡大部6を電解処理で形成した後、拡大部6に電解析出物4を析出させ、電解析出物4の一部又は全部を貴金属層9で置換する。電解析出物4又は貴金属層9の下方に、バリヤー型陽極酸化皮膜10を形成する。バリヤー型陽極酸化皮膜10は、アルミニウム酸化物を溶解する力が弱い溶液中での電解によって形成される。【効果】 電解析出物4又は貴金属層9の下方にあるバリヤー型陽極酸化皮膜10は、その高さに応じた色相をもつ干渉色が出現させ、実質的に無孔である。そのため、アルミニウム材料1と陽極酸化皮膜2との界面で反射した光は、電解析出物4や貴金属層9の壁面で吸収されず、均一で光強度の高い光束として出射される。その結果、干渉色は、透明感に富んだ鮮やかな色調になる。
請求項(抜粋):
次の工程(1)〜(6)を経るアルミニウム材料の電解着色法。(1)アルミニウム材料に、多数の微細孔が垂直方向に延びた陽極酸化皮膜を形成する陽極酸化処理工程(2)リン酸又は有機酸を主体とする溶液中で前記アルミニウム材料に交流,正の直流又は正のパルス電圧を印加し、前記微細孔の底部を拡大する中間処理工程(3)Ni,Sn,Co,Fe,Cu,Se,Pb,Mo,V,Ti,Mn等の金属塩の1種又は2種以上及びバリヤー型皮膜形成剤を含む溶液中で前記アルミニウム材料に正の直流又は正のパルス電圧を印加し、バリヤー層の厚さを調整するバリヤー層調整工程(4)引き続き同じ組成の溶液中で前記アルミニウム材料に交流,負の直流或いは負のパルス電圧を印加し、前記微細孔底部の拡大部の範囲内に電解析出物を析出させる電解着色工程(5)Au,Ag,Pt,Pd等の貴金属塩の1種又は2種以上を含む溶液に前記アルミニウム材料を浸漬し、前記電解析出物の一部又は全部を貴金属又は貴金属塩で置換する貴金属置換工程(6)バリヤー型皮膜形成剤を含む溶液中で前記アルミニウム材料に正の直流又は正のパルス電圧を印加し、目標干渉色に対応する厚さ50〜550nmのバリヤー型陽極酸化皮膜を前記電解析出物又は析出貴金属の下方に成長させるバリヤー型陽極酸化処理工程
IPC (3件):
C25D 11/22 307 ,  C25D 11/22 ,  C25D 11/22 304
引用特許:
審査官引用 (3件)
  • 特開昭57-004438
  • 特開昭63-257399
  • 特開平4-273016

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