特許
J-GLOBAL ID:200903059205985530

ダスト中の亜鉛の回収方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 潮谷 奈津夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-139508
公開番号(公開出願番号):特開平6-330198
出願日: 1993年05月18日
公開日(公表日): 1994年11月29日
要約:
【要約】【目的】 亜鉛含有ダスト中の亜鉛を高濃度で且つ効率的に回収し、しかも、還元性の優れた焼成塊成鉱を高歩留りで製造することができる方法を提供する。【構成】 亜鉛含有ダストに、炭素質還元剤または希釈剤、造粒促進剤および結合促進剤を添加混合し、混合物中の炭素質還元剤の含有量を所定量に調整し、この混合物を造粒して所定粒径の生ペレットに成形し、生ペレットの表面を所定量の粉コークスで被覆し、粉コークスで被覆された生ペレットを焼結機で焼成し、生ペレット中の酸化亜鉛を還元して気体状の金属亜鉛となし、気体亜鉛を排ガス中で酸化して粉状の酸化亜鉛となし、この酸化亜鉛を集塵機で回収し、一方、亜鉛を回収した後のペレットを塊成鉱に焼成する。
請求項(抜粋):
酸化鉄および/または鉄を主成分とし、そして、酸化亜鉛および/または亜鉛を含有する亜鉛含有ダストに、炭素質還元剤、造粒促進剤および結合促進剤を添加しそして混合し、得られた混合物の総量に対し、混合物中の炭素質還元剤の含有量が5〜20wt.%、造粒促進剤の含有量が5〜25wt.%、そして、結合促進剤の含有量が2〜15wt.%になるように、前記炭素質還元剤、前記造粒促進剤および前記結合促進剤の添加量を調整し、このようにして得られた混合物を3〜15mmの粒径の生ペレットに成形し、次いで、前記生ペレットの表面を、前記混合物の総量に対して0.2 〜5wt.%の量の粉コークスで被覆し、次いで、その表面が粉コークスで被覆された前記生ペレットを、点火帯および前記点火帯に続く焼成帯を順次通過する無端移動グレートからなる無端移動グレート式焼結機の前記無端移動グレートの入側上に供給し、前記生ペレットによって無端移動グレート上に形成された充填層の上部に、前記点火帯において燃焼用ガスを供給し、そして、前記燃焼用ガスを、前記充填層の下部に向けて吸引しながら、前記生ペレットを、前記無端移動グレート式焼結機の排鉱部に向けて連続的に通過させ、前記充填層中の燃焼帯において、前記生ペレットの表面に被覆された粉コークスおよび前記混合物の燃焼によって生じた燃焼熱により、前記生ペレットを加熱して焼成し、前記焼成の前期において、前記生ペレット内に強還元性雰囲気を生成せしめ、前記混合物中に含有されている酸化亜鉛および/または亜鉛を、前記酸化亜鉛の還元、気化、および/または、前記亜鉛の気化によって、気体状の金属亜鉛となし、次いで、前記気体状の金属亜鉛を、燃焼によって生じその後温度が低下した燃焼排ガス中において酸化させて粉状の酸化亜鉛となし、このようにして生成した粉状の酸化亜鉛を、集塵機によって排ガス中のダストと共に高効率で回収し、一方、前記亜鉛が気化した後の焼成の後期において、前記充填層中の燃焼帯で前記生ペレットの原型を保ちつつ、ペレット相互間に前記ペレットの表面物質の拡散による接合のネットワークを生ぜしめ、かくして、高強度で被還元性に優れた塊成鉱に焼成することを特徴とする、ダスト中の亜鉛の回収方法。
IPC (3件):
C22B 19/30 ,  C22B 7/02 ,  C22B 19/34

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