特許
J-GLOBAL ID:200903059850113831

水硬系物質と水硬系物質の養生法及び養生室並びに湿度計

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-188533
公開番号(公開出願番号):特開平5-339070
出願日: 1992年06月08日
公開日(公表日): 1993年12月21日
要約:
【要約】[目的] 耐久性光沢層を有する水硬系物質、光沢形成、白華抑制、難吸水性化、大容量コンクリートの打設、或いは急速硬化等に好適な養生法、多機能型養生室、及び、高湿度に適した湿度計の提供を目的とする。[構成] 耐久性光沢層は白華成分の消費で、光沢形成は露出面結露抑制高湿養生で、白華抑制は白華成分の炭酸化で、難吸水性化はち密な炭酸カルシウムの生成で、大容量コンクリートに適した養生は水の蒸発防止で、急速硬化は水の蒸発防止と加熱及びまたは反応熱で、多機能型養生室は移動する区画板の設置、透光性発熱シートの設置、及び遠赤外外線ランプの設置等で、湿度計はセンサーに発熱材を取付けることで、夫々構成されている。
請求項(抜粋):
[請求項1] 露出面及びまたは型枠接面に、白華成分が残存しないカルシウム系化合物を主体とする耐久性難吸水性光沢層が形成されていることを特徴とする、水硬系物買。[請求項2] 未硬化水硬系物質または含水硬化水硬系物質に、空気及びまたは炭酸ガス雰囲気中で、(a)人工的低蒸発速度養生、(b)徐々に低圧にした後復圧する養生、または、(c)加圧した後徐々に復圧する養生を施し、表面層にち密な炭酸カルシウム層を形成することを特徴とする、水硬系物質の養生法。[請求項3] 未硬化水硬系物質かまたはゲル水或いは更に毛細管水を有する硬化水硬系物買に、空気及びまたは炭酸ガス湿雰囲気中で、(a)白華が発生しない範囲の人工的低蒸発速度養生、(b)白華が発生しない範囲の速度で低圧にした後復圧する養生、または、(c)加圧した後白華が発生しない範囲の速度で復圧する養生を施し、炭酸化させることを特徴とする、水硬系物質の養生法。[請求項4] 空気及びまたは炭酸ガス雰囲気中の未硬化水硬系物質に、養生室天井の結露水滴下防止養生と水硬系物買の露出面結露抑制養生との併用養生を施し、露出面及びまたは型枠接面に光沢層を作ることを特徴とする、水硬系物質の養生法。[請求項5] 請求項4記載の養生を施した硬化水硬系物買に、請求項3記載の養生法、白華成分と反応する反応液の含浸、油脂または樹脂の塗設、のうちの1または2以上を施すことを特徴とする、水硬系物質の養生法。[請求項6] 型枠内や型枠上または地上に打設した未硬化水硬系物質に、気乾養生、露出面にシートを被せるか合成樹脂エマルジョンを塗布し造膜させての養生、または超音波噴霧器による微水滴養生を施し、露出面が水で崩れなくなったらできるだけ速やかに上記シートや樹脂被膜を介在させるか介在させることなく露出面を水で覆い、(a)水で覆いながら引続き養生するか、(b)水で覆いながら養生して硬化したら露出面に未硬化水硬系物買を打継ぐか、または、(c)型枠や上記シートを除去した後、露出面或いは更に脱型面を水で覆いながら養生するか、または合成樹脂エマルジョンや油脂を塗布することにより、水硬系物質自体の水の蒸発を防止しながら所望の強度を得る迄養生することを特徴とする、水硬系物質の養生法。[請求項7] 未硬化水硬系物買の露出面が水で崩れなくなったらできるだけ速やかに、露出面を水で覆い水硬系物質自体の水の蒸発を防止しながら、断熱材を利用した反応熱の逃げ防止、及びまたは、埋設された発熱体の発熱や外部からの加熱により、高温養生することを特徴とする、水硬系物質の養生法。[請求項8] 請求項2〜7記載の水硬系物質が、水に代え石灰系水溶液で混練りして作られたものであることを特徴とする、水硬系物質の養生法。[請求項9] 非通気断熱性密閉式養生室内に、その一側の開閉戸を開いて水硬系物質を載置した運搬具を順次入れ、他側の開閉戸を開いて水硬系物質を載置した運搬具を順次外に出し、運搬具の出入れ時以外は開閉戸を閉鎖して養生する養生室において、上記運搬具に養生室内を区画する区画板を設けるか、または、運搬具毎に養生室を区画し運搬具の移動に伴って移動する区画板を養生室に設けたことを特徴とする、水硬系物質の養生室。[請求項10] 透光性物質内に通電発熱型導電性物質を内在させた発熱シートを養生室の壁部及びまたは天井部に設け、上記発熱シートを介して内部の状況を覗けるように構成したことを特徴とする、水硬系物質の養生室。[請求項11] 密閉型養生室の天井部に、樹脂、セラミックス、ガラス等の電磁波通過層を介して遠赤外線ランプを設けたことを特徴とする、水硬系物質の高湿加熱型養生室。[請求項12] 通電型発熱材を湿度センサーに取付け、断続的に発熱させて結露水を除去するように構成したことを特徴とする、湿度計。
IPC (3件):
C04B 40/02 ,  B28B 11/00 ,  E04G 21/02 104

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