特許
J-GLOBAL ID:200903060267524600

急速焼戻しによる低降伏比高張力鋼板の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 茶野木 立夫 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-245595
公開番号(公開出願番号):特開平7-097626
出願日: 1993年09月30日
公開日(公表日): 1995年04月11日
要約:
【要約】【目的】 本発明は工業的に可能な高能率の焼戻し処理により低降伏比の高張力鋼板の製造技術を提供するものである。【構成】 NbやVを添加せず、CuやMo添加量を制限した鋼を圧延後の720〜840°Cより焼入れしミクロ組織をマルテンサイト・フェライト主体にした鋼板を表面のスケールを排除して、800〜1000°Cに加熱した熱処理炉に挿入し、0.3°C/秒以上の昇温速度で加熱し、表面温度がA1 点-150°C以上、A1 点+50°C以下の所定の温度に到達した後、ただちに炉外へ出し、空冷〜水冷を行うことにより、低降伏比の高張力鋼板を製造することができる。これにより、本発明法で製造した鋼板は耐震性が必要な大型の建築構造物への適用が可能となった。
請求項(抜粋):
重量%で、C :0.04〜0.20%、Si:1%以下、Mn:0.5〜2.0%、P :0.020%以下、S :0.010%以下、Al:0.05%以下、Mo:0.5%以下、B :0.003%以下、Ti:0.02%以下、N :0.006%以下及び、Ni:1%以下、Cu:0.5%以下、Cr:0.5%以下の一種または二種以上残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼を圧延後の720〜840°Cから常温まで水冷して焼入れて、ミクロ組織を主としてマルテンサイト・フェライトの混合組織とした鋼板を、鋼板の表面のスケールを排除したのち、鋼板を800〜1000°Cに加熱した熱処理炉に挿入し、0.3°C/秒以上の昇温速度で加熱して、表面温度がA1 点-150°C以上、A1 点+50°C以下の所定の温度に到達した後、ただちに炉外へ出し、空冷〜水冷を行うことを特徴とする靭性の優れた低降伏比高張力鋼板の製造方法。
IPC (5件):
C21D 8/02 ,  C22C 38/00 301 ,  C22C 38/16 ,  C22C 38/32 ,  C22C 38/54

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