特許
J-GLOBAL ID:200903060344199602

ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 恩田 博宣
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-043960
公開番号(公開出願番号):特開平5-240097
出願日: 1992年02月28日
公開日(公表日): 1993年09月17日
要約:
【要約】【目的】しゃくり等が発生してエンジン回転速度が激しく変動する際にも、瞬時回転速度の変化量を精度よく算出し、正確に燃料の目標溢流時刻を予測する。【構成】噴射制御装置は燃料噴射ポンプ1、電磁スピル弁23、タイマ装置26、回転数センサ35、アクセル開度センサ73、ECU71等を備えている。ECU71のCPUは、前回燃焼サイクルにおける目標溢流時期での1パルス分の所要時間と今回燃焼サイクルにおける目標溢流時期直前での瞬時回転速度の変化量に応じた時間とに基づき目標溢流時刻を算出する。CPUはディーゼルエンジン2の運転状態に応じた噴射位相にて燃料噴射が行われるように、タイマ装置26におけるTCV33の開度を調整する。さらに、CPUはスロットル開度が全閉であり、かつエンジン回転速度が所定の低回転速度よりも低い領域では、燃料の噴射位相を強制的に所定位相に保持するべくTCV33の開度を調整する。
請求項(抜粋):
ディーゼルエンジンの回転に基づくプランジャの往復動により燃料を加圧し、同加圧燃料を燃料噴射弁からディーゼルエンジンに噴射させる燃料噴射ポンプと、前記燃料噴射ポンプの加圧燃料を溢流させることにより、燃料噴射を終了させて燃料噴射量を調整する溢流調整弁と、前記ディーゼルエンジンの一定クランク角毎にエンジン回転パルスを検出するとともに、そのエンジン回転パルスに基づきディーゼルエンジンの回転速度を検出するエンジン回転検出手段と、前記ディーゼルエンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記運転状態検出手段による運転状態に応じた溢流調整弁での燃料の目標溢流時期を算出する目標溢流時期算出手段と、前記エンジン回転検出手段によるエンジン回転パルスの所定基準位置から目標溢流時期算出手段による目標溢流時期までに必要なエンジン回転パルスの数と1パルス分に満たない余り角度とを求め、さらに、前回燃焼サイクルにおける目標溢流時期での1パルス分の所要時間と今回燃焼サイクルにおける目標溢流時期直前での瞬時回転速度の変化量に応じた時間とから、今回燃焼サイクルにおける目標溢流時期での1パルス分の所要時間を予測し、その予測値に基づき前記余り角度の時間換算を行い、その時間換算値と前記エンジン回転パルス数とから溢流時刻を算出する溢流時刻算出手段と、前記溢流時刻算出手段による溢流時刻にて溢流調整弁を作動させて燃料噴射を終了させる溢流制御手段と、流体圧により作動するタイマピストンを備え、そのタイマピストンにて前記燃料噴射ポンプにおけるプランジャの往復動時期を変更することにより、基準となるクランク角に対するエンジン回転パルスの位相を調整するとともに、基準となるクランク角に対する前記燃料噴射ポンプでの噴射位相を調整するタイマ装置と、前記タイマ装置のタイマピストンに作用する流体圧を調整する流体圧調整弁と、前記運転状態検出手段による運転状態に応じた噴射位相にて燃料噴射が行われるように、前記流体圧調整弁の開度を調整する噴射位相制御手段とを備えたディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置において、アクセルペダルの踏み込みに連動するスロットルバルブの開度を検出するスロットル開度検出手段と、前記スロットル開度検出手段によるスロットル開度が全閉であり、かつ前記エンジン回転検出手段による回転速度が所定の低回転速度よりも低い領域では、前記噴射位相制御手段による噴射位相を強制的に所定位相に保持するべく流体圧調整弁の開度を調整する噴射位相保持手段とを設けたことを特徴とするディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置。
IPC (2件):
F02D 41/40 ,  F02D 1/02 301

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