特許
J-GLOBAL ID:200903060373755174

擬似移動床式分離装置の運転条件決定方法及び擬似移動床式分離装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 福村 直樹
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-290158
公開番号(公開出願番号):特開平10-128005
出願日: 1996年10月31日
公開日(公表日): 1998年05月19日
要約:
【要約】【課題】 擬似移動床式分離装置の最適運転条件を容易に決定する方法及び擬似移動床式分離装置。【解決手段】 単カラムを使用するクロマト分析装置で得られたクラトマ分析データを利用して、擬似移動床式分離装置の運転条件を演算により求めることを特徴とし、そのような演算を実行する演算手段 、演算結果に基づいて装置を制御する制御手段を組み込んでなる擬似移動床式分離装置である。
請求項(抜粋):
分離用充填剤を収容した複数の充填床を無端状に連結し、内部に流体を一方向に強制循環させることのできる循環流体流路を形成し、この循環流体流路中に、溶離液を導入する溶離液導入口と、吸着質または強吸着質に富む溶液を抜き出すエキストラクト抜き出し口と、分離されるべき成分の混合物を含む原料溶液を導入する原料溶液導入口と、非吸着質または弱吸着質に富む溶液を抜き出すラフィネート抜き出し口とを、流体の流れの方向にこの順に設け、かつ、それぞれの導入口および抜き出し口を間欠移動させるようにしてなり、溶離液導入口とエキストラクト抜き出し口との間にある充填床に形成され、濃縮された吸着成分又は強吸着質を含む分離用充填剤が溶離液に接触して吸着成分又は強吸着成分が分離用充填剤から追い出される脱着ゾーン(IV)、エキストラクト抜き出し口と原料溶液導入口との間にある充填床に形成され、分離用充填剤上に残存している非吸着成分又は弱吸着成分が追い出されて吸着成分又は強吸着成分が濃縮される濃縮ゾーン(III) 、原料溶液導入口とラフィネート抜き出し口との間にある充填床に形成され、原料溶液が分離用充填剤と接触し、分離用充填剤に吸着成分又は強吸着成分が吸着されて非吸着成分又は弱吸着成分が溶離液と共に回収される精製ゾーン(II)、及びラフィネート抜き出し口と溶離液導入口との間にある充填床に形成され、非吸着成分又は弱吸着成分が分離用充填剤に吸着されて非吸着成分又は弱吸着成分の含有量の少ない溶離液が回収される吸着ゾーン(I) が、複数の充填床により形成されてなる擬似移動床式分離装置の運転条件決定方法であり、前記分離用充填剤と同じ分離用充填剤を充填した単カラムに、複数成分含有の原料溶液を注入することによりクロマト分析を行い、そのクロマト分析結果として得られる分取条件に基づいて、前記擬似移動床式分離装置の運転初期条件である、原料溶液のフィード量、溶離液のフィード量、ラフィネート抜き出し口及びエキストラクト抜き出し口からの抜き出し量、並びにステップタイムを決定し、決定されたこの運転初期条件と、前記分離用充填剤と同じ分離用充填剤を充填した前記単カラムに原料溶液を通液するときの原料溶液の流速と単カラム内の圧力との関係とから、擬似移動床式分離装置の上限圧力を超えない実施運転条件を決定することを特徴とする擬似移動床式分離装置の運転条件決定方法。

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