特許
J-GLOBAL ID:200903060938595281

干渉キャンセラ

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 飯田 凡雄
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-310144
公開番号(公開出願番号):特開平10-145327
出願日: 1996年11月06日
公開日(公表日): 1998年05月29日
要約:
【要約】【課題】 移動局でも利用できるような回路規模の小さい干渉キャンセラを提供する。【解決手段】 拡散符号発生器10に全他ユーザーの拡散符号系列を記憶させておく。拡散符号発生器10は、この全拡散符号系列を2グループに分け、各グループの拡散符号系列を与えられた伝送路のインパルス応答に基づいた位相量だけ、順次、ずらして多重加算して、2つの新拡散符号系列を得て、一方を整合フィルタ部50Aに与え、他方を整合フィルタ部50Bに与えると共に新拡散符号系列に係る形成条件情報SAをピーク検出再拡散部60Aに与え、形成条件情報SBをピーク検出再拡散部60Bに与える。ピーク検出再拡散部60A、60Bからの再拡散信号QA、QBは位相合わせ加算部11で位相を合わせた状態で加算されキャンセル用出力Cとなり減算部3に与えられ、この減算部3で受信信号RSから他ユーザーへの送信信号がキャンセルされる。
請求項(抜粋):
直接スペクトル拡散方式を用いたCDMA(Code Division Multiple Access)通信の受信機で利用される干渉キャンセラであって、上記受信機の受信部において入力信号をRF(Radio Frequency)帯からベースバンドにダウンコンバートして得られた受信信号をそれぞれ入力し、当該受信信号と後述の拡散符号発生器からタップ係数系列としてそれぞれに送られてくる拡散符号系列との間で相関をとるn(ここでnは自然数)個の整合フィルタ部と、上記n個の各整合フィルタ部に1対1に対応し、対応する整合フィルタ部の相関出力をそれぞれ入力して、当該相関出力より相関ピークを検出し、その上で後述の拡散符号発生器より送られてきた後述の形成条件情報に基づき当該相関ピークに対応した再拡散を実行し、得られた再拡散信号を送出するn個のピーク検出再拡散部と、自局が属するセル内において他局が利用する可能性がある全ての拡散符号系列をn個のグループに分けて、その上で各グループ毎にそのグループに属する拡散符号系列をそれぞれmTc(mは他の回路部より与えられる伝送路のインパルス応答による定まるエコーの最大遅延量よりも大きい自然数であり、またTcはチップ時間)ずつ位相をずらして多重加算して新たな1個の拡散符号系列を形成することにより、上記グループ数すなわちn個の新たな拡散符号系列を得て、このn個の新たな拡散符号系列のそれぞれを上記n個の整合フィルタ部のそれぞれにタップ係数系列として送出すると共に、上記n個のピーク検出再拡散部に、そのピーク検出再拡散部と1対1に対応している整合フィルタ部に送出した上記新たな拡散符号系列に係る形成条件情報を送出する拡散符号発生器と、上記n個のピーク検出再拡散部より出力される全ての再拡散信号を入力し、これら再拡散信号における全ての拡散符号系列の位相を合わせた上で当該再拡散信号を加算し、加算結果信号をキャンセル用出力として送出する位相合わせ加算部と、上記受信部からの受信信号を入力し、当該受信信号における拡散符号系列の位相を、上記位相合わせ加算部から送出されるキャンセル用出力における拡散符号系列の位相に合わせるために、上記受信信号に一定時間の遅延を与えてこれを遅延受信信号として送出する遅延素子と、上記遅延素子よりの遅延受信信号と上記位相合わせ加算部よりのキャンセル用出力とを入力し、遅延受信信号よりキャンセル用出力を減じて自局受信信号を得て、この自局受信信号を出力する減算部とを備えることを特徴とする干渉キャンセラ。

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